肝心の映画本編はゲームを知っている人であればニヤリとさせられる要素が満載でファンムービーとしては良い線いってるのですが、独立した映画として考えると「山なし、谷なし、落ちなし」で何の印象も残らない。
とにかく主人公が強すぎてピンチと呼べるピンチがなく、特殊部隊に包囲されマシンガンの集中砲火を受けてもそれをヒラリと躱しつつ百発百中の二丁拳銃で返り討ち。
要塞の様なアジトに引き籠って暗殺不可能と言われていた対象人物もあっさり殺してハイ終了。
そもそも、あんな回りくどい手段をとらずとも、この万能主人公なら他に幾らでも暗殺方法があっただろ?。
ヒロインや敵キャラも「どこのX-MENだよ!!」って感じの超人的能力が備わっていながら、物語が進むにつれスケールは右肩下がり。
「俺たちの戦いはこれからだ!!」なオチにもガッカリで、唯一、J・J・エイブラムス版『スター・トレック』でスポック役に抜擢されたザカリー・クイントの太眉エージェントだけは、そこはかとなくセクシーで良かったです。