スタッフ&キャスト
原題: The Gunman
時間: 115分
製作: 2015年 アメリカ
監督: ピエール・モレル
感想
(ちなみに今回は良くも悪くもリュック・ベッソンは絡んでいない)
「毎度の事ながら邦題が的外れで酷過ぎる!!」と批判しようと思ったら、原題のままで吃驚仰天。
西部劇じゃあるまいし、だったら『ザ・スナイパー』にでもした方がまだマシだった。
物語はかつて裏仕事を請け負っていた元傭兵が罪滅ぼしの為に慈善事業に従事していたら昔関わったある事件の所為で命を狙われるという在り来たりなお話。
ハビエル・バルデムやイドリス・エルバ、マーク・ライランスといった実力派俳優が出演し、中盤の銃撃戦や敵が仕掛けた対人地雷を活用するシーンなんかも見応えがあるのだが、ストーリーが1本調子でとにかく盛り上がらない。
主人公のよく分からない持病も必然性を感じず、強いて言えばこれがないと『96時間』みたく無双して終わるので縛りを設けたって感じ。
任務の関係で高飛びするからと友人にフィアンセの事を任せたら寝取られて逆ギレするわ、そのフィアンセにしても再会して早々主人公と一発ヤッて旦那の事を「辛い時に支えてくれた義理で結婚した」とかどんなビッチだよ(苦笑)。
予定調和な拉致~取引という手垢の付いた終盤の展開も新鮮味皆無だし、まさかの闘牛オチも伏線が露骨すぎてまるでドリフのコントを観ているようでした。