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『レギオン』(2010年) -☆☆☆☆☆- (ネタばれ含む)

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スタッフ&キャスト

原題: LEGION
製作: 2010年  アメリ
時間: 100分
監督: スコット・スチュワート 
脚本: ピーター・シンク 、スコット・スチュワート
音楽: ジョン・フリッゼル 
出演: ポール・ベタニー(ミカエル)
    ルーカス・ブラック(ジープ・ハンソン)
    タイリース・ギブソン(カイル・ウィリアムズ)
    エイドリアンヌ・パリッキ(チャーリー)
    チャールズ・S・ダットン(パーシー・ウォーカー)
    ジョン・テニー(ハワード・アンダーソン)
    ケヴィン・デュランド(ガブリエル)
    ウィラ・ホランド(オードリー・アンダーソン)
    ケイト・ウォルシュ(サンドラ・アンダーソン)
    デニス・クエイド(ボブ・ハンソン)
 

あらすじ

モハベ砂漠のダイナーにたまたま居合わせた人々の前で老婆が突然怪物に変身し暴れまわる。
混乱する店員と客の前に現れる武装した怪しい男・ミカエル(ポール・ベタニー)。
次々と起こる怪現象を人間を見限った神の仕業だ」と告げ、生き残りたければ共に闘うよう促す。
彼は神を裏切り人類のために立ち上がった大天使だった。

予告映像

感想

愚行を続ける人間たちに辟易した神様が天使を使って全人類抹殺を目論むんだけど、それに抗う堕天使ミカエルと生き残った人々が最後の希望を守る為に力を合わせて戦うっつう電磁波でコミュニケーションをとる宇宙怪獣ではないホラーアクションムービーの『レギオン』が午後ローでやっていたので見る。
 
最初の内はゾンビ映画よろしく砂漠のダイナーに籠城した人々がやたらと豊富な重火器でヒャハーするんだけど、敵の罠で1人また1人と命を落としてしまいあれよあれよと言う間に絶体絶命の大ピンチに陥ります。
 
ルーカス・ブラックとデニス・クエイドの訳あり親子のドラマとか、妊娠しつつも子供はいらないと思っていた自暴自棄の女性の心境の変化とか、終末感漂う世界でそういった人々のドラマをアクションと並行して描いていくのかと思いきやビックリするくらい何も起きない。
 
義手のおっちゃんがバカの所為で犠牲になってもその事を誰も責めないし、敵に寝返ろうとした女性の脳天を実の娘の目の前でぶち抜いたって華麗にスルーしてしまう失笑展開には開いた口が塞がらない。
 
ミカエルも「生まれてくる子供が希望だから、それまでここで耐えるんだ!!」とか言っておきながら協力している人間をあっけなく見殺しにする始末。
状況からして戦力は少しでも多い方が良いんだからそこは助けるだろ…
(;一_一)
 
クライマックスにはホモ臭い天使ガブリエルとのタイマン勝負が用意されているものの、狭いダイナーの中で繰り広げられるマシンガンとトゲトゲハンマーの戦いが酷くシュール。
一度は敗れたかに思われたミカエルもツンデレ神様の「御心」で見事復活。
なんじゃそりゃ?。
 
主人公と思われるルーカス・ブラックも最後まで全く活躍しないのに、去り際のミカエルに「そなたこそ真の守護者だ」とか言われて「はっ?」って感じ。
いやこいつ何もしてないですから!!。
 
エピローグではどこでフラグが立ったか解らないヒロインと気付けば一緒になっているという棚ぼた展開で幕を閉じるし、なんかいろいろと説明不足な作品でした…。