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『タイムライン』(2003年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: TIMELINE
製作: 2003年 アメリ
時間: 116分
監督: リチャード・ドナー  
脚本: ジェフ・マグワイアジョージ・ノルフィ  
音楽: ブライアン・タイラー 
出演: ポール・ウォーカークリス・ジョンストン)
    フランシス・オコナー(ケイト・エリクソン
    ジェラルド・バトラーアンドレ・マレク)
    ビリー・コノリーエドワード・ジョンストン教授)
    イーサン・エンブリー(デヴィッド・スターン)
    アンナ・フリエル(レディ・クレア)
    マートン・ソーカス(-)
    マイケル・シーン(-)
    ランベール・ウィルソン(-)
    マット・クレイヴン(-)
    デヴィッド・シューリス(ロバート・ドニガー)
    ニール・マクドノー(ジョン・ゴードン)

あらすじ

考古学を専攻する学生クリス(ポール・ウォーカー)とその仲間ケイト(フランシス・オコナー)とアンドレジェラルド・バトラー)はフランスのドルドーニュにある修道院の遺跡からのクリスの父親であり、発掘現場のリーダーであるジョンストン教授(ビリー・コノリー)の眼鏡と「助けて」と書かれたメモを発見する。
イタズラかと思われたが、調べるとそれは14世紀に書かれた物である事が判明。
そして教授がITCという企業が開発したタイムマシンで百年戦争真っただ中のフランスに向かい、現代に戻れなくなっている事を知らされる…。

予告映像

感想

TwitterやLINE用語ではなく『ジュラシック・パーク』などで知られるマイケル・クライトン原作。リーサル・ウェポンシリーズのリチャード・ドナーが監督した2003年の映画作品。
先日テレ東の「サタ★シネ」枠で放送されたのを録画しておいたので観たのだが、『ワイルドスピード』のポール・ウォーカーや、『300』のジェラルド・バトラーなど、なかなか豪華な出演者が揃っているのに内容がこれっぽっちも伴っていない珍作である。
(もっとも放送では30分近くカットされているようなのでノーカットで見ればもう少しマシなのかもしれない)
 
端的に言えば、
「考古学チームが道楽社長がたまたま作っちまったタイムマシーンで過去に送られた教授を救出する」
っつう話なのだが、よりにもよって大切な任務を学生に丸投げする辺りからして違和感ありあり。
 
トントン拍子で話が進み、過去にタイムスリップしたかと思ったら同行したボディガード2名が即行で殺されて失笑。
素早く身を隠す学生様方に対し、元海兵隊が逃げ遅れるとか素人か!!。
 
残された主人公御一行さまも知識を活かして教授を救出するのかと思いきやイングランド軍に呆気なく捕まり、無理やり連れてった通訳のモヤシっ子が殺される始末。
(「お前がいなきゃダメだ」とか言って連行した癖に全く必要なかったじゃん)
かと思えば死ななきゃならない御姫様を助けて、ジェラルド・バトラーが「彼女と一緒にいたいからこの時代に残る」とか言い出すなど、もう無茶苦茶。
戦闘シーンもぬるいコントみたいだし、現代の方では突き飛ばした表紙に頭ぶつけて死ぬ?とかどこの2時間サスペンスですか?。
 
主人公「敵陣内部への秘密のトンネル発見したど~」→フランス軍「よっしゃー攻め込むぜぇ~」 →主人公「やべぇ!!。途中で塞がってるじゃん!!」→フランス軍「繋がってねえじゃねえか!!。てめえら騙したな!!」→爆発で偶然開通→フランス軍「やったーこれで勝てるぞ。ありがとう」
この支離滅裂なやり取りには失笑。
 
タイムパラドックスなんてどこ吹く風。
やりたい放題時代を変えまくり、最後は姫様を物にして幸せそうなジェラルド・バトラーが発掘されて終了~。
なんて能天気な物語だ。
 
加えてポール・ウォーカーの吹き替えが玉木宏くんでげんなり。
良い声してるとは思うけど声の演技はダメダメ。
小山さんのジェラルド・バトラーも学生って設定なのにジャック・バウアーばりにドスの効いた演技でチグハグ。
イングランド軍の大将と互角に渡り合って「お前何者だよ」って感じでした。