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『フルスロットル』(2014年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Brick Mansions
製作: 2014年 アメリ
時間: 81
監督: カミーユ・ドゥラマーレ
脚本: リュック・ベッソン ビビ・ナセリ
音楽: アレクサンドル・アザリア マーク・ベル
出演: ポール・ウォーカー(ダミアン)
    ダビッド・ベル(リノ)
    RZA(トレメイン)
    カタリーナ・ドゥニ(ローラ)
   

あらすじ

 近未来のデトロイト。潜入捜査官として数々の事件を解決に導いた刑事ダミアンは、犯罪率の高さゆえ隔離された貧困地区「ブリックマンション」を牛耳るマフィアが中性子爆弾を奪い起動させたとの情報を入手する。
爆破を阻止すべく身分を隠し恋人をマフィアに拉致された犯罪者のリノと共に「ブリックマンション」への潜入を試みるのだが、事件の裏には政界を巻き込む陰謀が隠されていた…。 

予告映像

感想

 ここ最近リュック・ベッソンが絡んだ映画ばかり観ている気がする今日この頃。
本日は2004年のフランス映画『アルティメット』をハリウッドリメイクした『フルスロットル』をチェック。
 
舞台をパリからデトロイトに移しオチが若干変更されているだけで基本設定・展開は同じ。
監督こそ変更されているものの脚本は引き続きリュック・ベッソンが担当し、主役の1人を演じるダヴィッド・ベルも同じ役柄で出演するなど殆どセルフリメイク状態。
 
ハッキリ言って目新しい点は皆無なのだが、映画全体のスピード感はアップしておりオリジナル版よりサクサク観れる。
そして忘れてはいけない一番のトピックは故ポール・ウォーカーがシリル・ラファエリが演じていた潜入捜査官役で参加している点。
現在公開中の『Fast & Furious 7』と違いポール・ウォーカー本人が演じ切り完成させた最後の作品である。
 
彼の出演もあってか車絡みのアクションシーンが追加されておりそれが良いアクセントになっている反面パルクールを駆使した身一つでのチェイスシーンが削減されてしまったのは非常に残念。
ここはオリジナル版の醍醐味だったはずなのだが…。
 
政治家の汚職や差別問題など堅苦しい題材をエッセンスとして盛り込みつつ最後はスカッとハッピーエンド。
『96時間』同様、これは良いベッソン脚本でした。