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『バーニング・クロス』(2012年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Alex Cross
製作: 2012年 アメリ
時間: 101分
原作: ジェームズ・パターソン
脚本 マーク・モス ケリー・ウィリアムソン
出演: タイラー・ペリー(アレックス・クロス)
    エドワード・バーンズ(トミー・ケイン)
    レイチェル・ニコルズ(モニカ・アッシュ)
    ジャン・レノ(ジル・メルシエ)

あらすじ

犯罪心理学の専門家でもあるワシントン市警の刑事部長アレックス・クロスは得意とするプロファイリングによって連続殺人鬼の新たな犯行を阻止する事に成功する。
だが、あと一歩のところで犯人は逃走。
仕事を邪魔された報復に殺人鬼はアレックスの親しい人たちを狙い始める…。

予告映像

感想

最近めっきり見なくなったロブ・コーエン監督の『バーニング・クロス』が「サタ☆シネ」枠で放送されたので鑑賞。
ジェームズ・パターソンの小説を原作とし、既に映像化された『コレクター』『スパイダー』でモーガン・フリーマンが演じたアレックス・クロスを今回はタイラー・ペリーが演じています。

物語はよくあるサイコ野郎の犯行を阻止したら逆恨みされて家族に危害を加えられた刑事が復讐の炎を燃やすというお話なのですが、とにかく犯罪心理学者であるはずの主人公が犯人の行動を読み違えまくる上、現場で銃をバカスカぶっ放して設定が完全に迷子状態。
原作がどうかは知りませんが少なくともモーガン・フリーマンが演じた同キャラクターとは全くの別人に見えます。

肉体改造して挑んだマシュー・フォックスのサイコ演技は鬼気迫る物があって惹きつけられる一方、主人公であるはずのタイラー・ペリーが終始パッとせずとにかくバランスが悪い。
五月蠅いだけの母親や申し訳程度にしか出てこない娘など家族のドラマが全然響いてこないし、「復讐して娘にその事をどうやって説明するんだ!!」と逮捕フラグを立てておきながらラストで呆気なく殺したりと意味不明にもほどがある。

そこそこ良い線行ってるアクションや、ぷくぷくに肥えたジャン・レノの姿など、ちょっとしたサプライズはあるものの全体的に残念さが拭えない微妙な作品でした。