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『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(2014年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

製作: 2014年 日本
時間: 119分
原作: 松岡圭祐 
監督: 佐藤信  
脚本: 宇田学
音楽: 羽深由理 大間々昂   
出演: 綾瀬はるか(凜田莉子)
    松坂桃李(小笠原悠斗)
    初音映莉子(流泉寺美沙)
    ピエール・ドゥラドンシャン(リシャール・ブレ)
    村上弘明(朝比奈尚幸)
    橋本じゅん(荻野甲陽)
    村杉蝉之介(山田聡)
    児嶋一哉(喜屋武友禅)
    角替和枝(江来佳織)

あらすじ

驚異的な鑑定眼と記憶力を持つ天才鑑定士で「万能鑑定士Q」の店主・凛田莉子は40年ぶりにフランス・パリのルーブル美術館から来日することになった「モナ・リザ」の警備強化のため臨時学芸員に推薦される。
渡仏してルーブル美術館で受けた採用テストにも受かり、連日「モナ・リザ」について学ぶ莉子だったが、関連する知識が深まるにつれ謎の頭痛に襲われ、その鑑定能力が失われて行くのだった…。

予告映像

感想

日本映画で初めてルーブル美術館内部での撮影が実現した作品という話題だけが記憶に残っていた『万能鑑定士Q』が先日TBSの深夜帯に放送されたのでチェックしてみた。

類い稀な眼力と美貌を持ち合わせながら何故か無名な鑑定家と、彼女と偶然知り合った鳴かず飛ばずな落ちぶれ記者のコンビが繰り広げる推理物。
ぶっちゃけ内容はテレビドラマに毛が生えた程度で、肝心のルーブル美術館も中盤にちょろっと出ただけでわざわざロケをしに行く必要性を感じなかった。
そもそもあんなテスト、本物さえ使わなければ日本でだって出来ただろ?。

主人公の実力が明らかになる序盤に関してはテンポが良く、半ばストーカーなダメ記者とのコンビもなかなか魅力的なのだが、事件の真相が明らかになるにつれ話が陳腐化してガッカリさせられる。
あんな回りくどい方法で主人公の能力を奪う意味が分からないし、「芸術を愛する~」とか評されながら情弱すぎる犯人の知識にも失笑。
昨今の不倫報道とリンクするゲス男に騙され転落する流れもなんだかなぁ~って感じ。

容疑者に手錠を掛けず自由行動させる無能な刑事とか、素人の提案で犯罪者に鑑定を任せる脱力のクライマックスなどツッコミどころも満載で感動もクソもない。

最初に書いた通りフランスロケさえなければテレビドラマで十分な内容であり、無理矢理2時間に詰め込むくらいなら1クール使って原作をきちんと映像化した方が良かったように思う。