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『(500)日のサマー』(2009年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: (500) DAYS OF SUMMER
製作: 2009年 アメリ
時間: 96分
出演ジョセフ・ゴードン=レヴィット(トム・ハンセン)
    ゾーイ・デシャネル(サマー・フィン)
    ジェフリー・エアンド(マッケンジー
    マシュー・グレイ・ガブラー(ポール)
    クロエ・グレース・モレッツ(レイチェル・ハンセン)
    クラーク・グレッグ(ヴァンス)
    レイチェル・ボストン(アリソン)
    ミンカ・ケリー(オータム)
    パトリシア・ベルチャー(ミリー)

あらすじ

グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目惚れする。
そして偶然一緒になったエレベーターで音楽の話題で意気投合し、いいムードになる2人。
だが運命の恋を信じるトムに対し、束縛されることを嫌うサマーは恋人はいらないと断言するのだった…。

予告映像

感想

金ローで『アメイジング・スパイダーマン』がやるので同作の監督マーク・ウェブの長編デビュー作『(500)日のサマー』を観る。
批評家から高い評価を受け『インセプション』 『LOOPER/ルーパー』で知られるジョセフ・ゴードン=レヴィット出世作となったこの作品。
 
一見するとラブストーリーに見えるが、実のところ本当のテーマは別にあったりする。
前もって「これは男女が出会う物語だが、恋物語ではない」と断りのナレーションが入るのだが、最後まで観ると「なるほど確かにその通りだ」と納得させられる。
 
よく男はロマンチストで女はリアリストだと揶揄されるが、その表現にトムとサマーの2人が見事に当て嵌る。
そんな男女が付き合って生じる諸問題の数々。
恋愛経験のある人ほど頷く部分が多いのではないか?。
 
監督のマーク・ウェブは元々ミュージックビデオ出身との事で音楽の使い方が素晴らしく、演出面も洒落た回想や内面描写で登場人物の心情を見事に表現している。
時間軸が「500日」という期間の中を行ったり来たりして、幸せの絶頂が次の瞬間絶望のどん底に変わるなど目まぐるしく変化していくのだが、それでいて破綻する事なくすんなり観れてしまうのだから凄い。
こんなややこしい構成思い付いたとしても普通はやらないよ…(苦笑)。
 
ジェセフ・ゴードン=レヴィットの堂々たる振り回されっぷりや、猫みたく移り気なサマーを小悪魔的に演じたゾーイ・デシャネルの魅力もさる事ながら、『クリミナル・マインド』のマシュー・グレイ・ギュブラーや、『キックアス』のクロエ・グレース・モレッツなど脇役の顔ぶれも今見るとやたら豪華で一見の価値あり
 
そして最後に出会うある人物の名前にはニヤリとさせられる事請け合い。
「こういう落とし所もあるのか」と目から鱗でした。