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『G.I.ジョー』(2009) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: G.I. JOE: THE RISE OF COBRA
製作: 2009年 アメリ
時間: 118分
監督: スティーヴン・ソマーズ 
脚本: スチュアート・ビーティー 、デヴィッド・エリオット 、ポール・ラヴェット 
音楽: アラン・シルヴェストリ 
出演: チャニング・テイタム(デューク)
    レイチェル・ニコルズ(スカーレット)
    マーロン・ウェイアンズ(リップ・コード)
    シエナ・ミラー(バロネス)
    レイ・パーク(スネークアイズ)
    イ・ビョンホン(ストームシャドー)
    ジョセフ・ゴードン=レヴィットコブラコマンダー
    アドウェール・アキノエ=アグバエヘビーデューティ
    クリストファー・エクルストン(デストロ)
    サイード・タグマウイ(ブレーカー)
    デニス・クエイド(司令官ホーク)

あらすじ

世界征服を企む悪の組織“コブラ”が各地で活動を活発化させる1990年代。
あらゆるものを破壊する威力を持つ最強兵器ナノマイトがコブラ一味の手に渡ってしまう。
パリのエッフェル塔が破壊されるなどコブラの脅威が世界各地を襲う中、アメリカ政府は世界各地の精鋭を集めた史上最強の国際機密部隊“G.I.ジョー”に願いを託す…。

予告映像

感想

言わずと知れたアメリカ製玩具「G.Iジョー」を『ハムナプトラ』シリーズのスティーヴン・ソマーズ監督が映像化。
その所為か、ちゃっかりアーノルド・ヴォスルーが出演しているのは御愛嬌。
 
お気楽アメリカ人が大喜びしそうな無茶苦茶なアクションの応酬は本当に酷い(一応褒め言葉です)。
軍の精鋭が皆殺しにされたと思ったら秘密基地が速攻バレて襲撃喰らう有り様。
パリでは一般人を巻き込みつつ街を破壊しての大追跡。
『地球が制止する日』よろしく物質を食い尽くす超兵器でエッフェル塔をぶっ壊した悪党どもより、それを阻止しようとした自称正義の味方たちの方が人的にも物的にもよっぽど大きな被害を出しているのだから笑ってしまう。
 
そして極め付けがあの日本描写。
なんですかこの中国?って感じで久しぶりに目を覆いたくなったよ。
90年代以前ならまだしも今はネットが発達し素人でも他国の正しい文化や情報をそれなりに仕入れることが出来るのに彼等の頭は何時まで立っても情弱のまんま。
(まぁカンフーとジュウドーの違いさえ区別出来ないんだから仕方ないか)
しかもストーム・シャドウっつう忍者を演じるのがイ・ビョンホンとかねぇ(笑)。
別に嫌韓とか言うつもりはないけど『スピードーレーサー』しかり『ニンジャアサシン』しかり、どうしてハリウッド映画の忍者役は韓国人が独占してんのさ?。
アクションもイケる真田広之さんじゃ駄目だったのかい?。
こういう細かい所で手を抜くのって作り手が良い物を作ろうとしていない証だと思うのよ。私は。

終いには愛の力で敵だと思ってた彼女が味方になったり、主人公が「彼女の罪はお前の所為だ」と敵に責任転嫁したりと、もう無茶苦茶。
そんなこんなで2000年代に作られたとは思えないくらい時代錯誤な描写と御都合主義の連続でゴールデンラズベリー賞6部門にノミネートされたのも納得の素晴らしい?出来でした。