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『消されたヘッドライン』(2009) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: STATE OF PLAY
製作: 2009年 アメリカ/イギリス
時間: 127分
監督: ケヴィン・マクドナルド 
脚本: マシュー・マイケル・カーナハントニー・ギルロイ 、ビリー・レイ 
音楽: アレックス・ヘッフェス
出演: ラッセル・クロウ(カル・マカフリー)
    ベン・アフレックスティーヴン・コリンズ
    レイチェル・マクアダムス(デラ・フライ)
    ヘレン・ミレン(キャメロン・リン)
    ジェイソン・ベイトマン(ドミニク・フォイ)
    ロビン・ライト・ペン(アン・コリンズ)
    ジェフ・ダニエルズ(ジョージ・ファーガス)
    マリア・セイヤー(ソニア・ベーカー)

あらすじ

ワシントンD.C.で相次いで起こったドラッグ中毒の黒人少年射殺事件と、気鋭の国会議員コリンズのもとで働く女性職員ソニアの転落死事故。
無関係に思えた二つの事件だが、ワシントングローブ紙の敏腕記者カルは奇妙な関連性を発見する。
特ダネの匂いを感じ取り若手記者のデラを引き連れ取材を開始するカルだったが、事件は旧友であるコリンズを巻き込んだ一大スキャンダルへと発展して行く…。

予告映像

感想

すっとんきょんな邦題と内容を誇張しまくった予告の所為で内容を誤解したまま観賞する人が後を絶たず、その結果評価が著しくないこの作品。
 
しかし監督は『ラスト・キング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド、脚本は『ボーン・シリーズ』のトニー・ギルロイと実力派が揃っており、
対テロ戦争を機に台頭した巨大軍需産業と政界の腐敗を織り交ぜたストーリーも社会派サスペンスとして十分な見応えがあります。
 
主演のラッセル・クロウは『ワールド・オブ・ライズ』同様、程良く肥えておりオッサン臭さ爆発。
嫌々チームを組まされる若手女性記者との凸凹コンビ具合も観ていて楽しい。
 
ただラッセル・クロウベン・アフレックが昔馴染というのは、ちょっと…。
昔彼女を取り合ったといっても歳が離れ過ぎてるでしょ(苦笑)。
 
終盤のドンデン返しも途中までの盛り上がりをへし折ってしまい、こんな捻りをわざわざ加える必要があったか疑問。
民間軍事会社の政権乗っ取りなど恐るべき陰謀が見えて来たのに、一気にスケールダウンしてしまった。
 
カメラを使い分ける凝った演出や作品全体に漂う緊張感。
時代遅れと言われる紙媒体でスクープを狙う現場記者のプロ根性などが良く描けていただけに、最後の詰めの甘さが残念でした。