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『プレミアム・ラッシュ』(2012年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: PREMIUM RUSH
製作: 2012年 アメリ
時間: 91分
監督: デヴィッド・コープ 
脚本: デヴィッド・コープ 、ジョン・カンプス
音楽: デヴィッド・サーディ 
出演:
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(ワイリー)
    マイケル・シャノン(マンデー刑事)
    ダニア・ラミレス(ヴァネッサ)
    ジェイミー・チャン(ニマ)
    ローレン・アシュリー・カーター(-)
    ショーン・ケネディ(-)
    キンバリー・パーフェット(-)
    アシュリー・オースティン・モリス(-)
    アーシフ・マンドヴィ(-)
    チャールズ・ボーランド(-)

あらすじ

世界有数の大都市にして1500人のメッセンジャーが行き交うニューヨーク。
固定ギア・ノーブレーキが信条の生粋の自転車バカであるワイリーは恋人のヴァネッサに愛想を尽かされ、同業者のマニーに客を奪われながらも日夜愛用のピストで仕事に励んでいた。
そんな折、ある女性から手紙の配達依頼を受けるワイリー。
早速、届け先に向かおうとするのだが、突然不審な男が現れ手紙を渡すよう強要される…。

予告映像

感想

アカデミー賞受賞作である『リンカーン』など話題作への出演が続くジョセフ・ゴードン=レヴィットメッセンジャーを演じた『プレミアム・ラッシュ』を観賞。
 
米国では大々的に公開されたのだが、どういう訳か日本ではビデオスルー。
しかし本編を観て理解した。
これはちょっと危ない映画だ。
 
スーツ姿で会社勤めなんてクソ喰らえ。
好きな自転車に乗って給料が貰えるなんて最高!!。
ブレーキ?。そんなもんは邪道だ!!。
と言い張るジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる主人公のワイリーはNYという車と人がひしめく大都会をピスト(一時期話題になりましたね)を使い危険運転しまくるのである。
 
スマホ片手に脇見運転。信号無視も当たり前。
タクシーに煽られたらお返しにミラーを叩き割るなど開いた口が塞がらない。
どこまで本当か解らないが「NYってこんな無法地帯なの?」と本当に驚かされる。
「良い子だけじゃなく悪い子も絶対にマネしないでください」
なシーン満載だが格好良いから感化されてバカを仕出かす奴が出て来そう。
言わずもがなこれは映画なので命が欲しければ自重しよう。
(実際ジョセフ・ゴードン=レヴィットも撮影中事故ったらしいしね)
 
さて肝心の感想ですが魅力的なキャラクターやスリリングな自転車アクション。
何よりストーリーが非常に上手く纏まっており気持ちが良い。
 
自転車バカな主人公。
別れたけど気になる彼女。
パワーファイターなライバルメッセンジャー
借金まみれの悪徳警官。
謎を抱えた中国人の依頼人
その場に居合わせた熱血自転車ポリス。
 
彼等の視点や事情が交錯し、最終的にNYを騒がす追い駆けっこに発展して行く様は可笑しくて仕方ない。
 
本編は1時間30分と短いが物足りなさを感じる事もなく、描くべき部分は確りと描き切っており満足度は高い。
小粒な作品ではありますが、よく練られており好印象。
観終わって自転車に乗りたくなる事請け合いですが、現実では安全運転を心がけましょう。