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『ラン・オールナイト』(2015年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Run All Night
製作: 2015年 アメリ
時間: 114分
監督: ジャウム・コレット=セラ
音楽: ジャンキー・XL
出演: リーアム・ニーソン(ジミー・コンロン)
    ジョエル・キナマン(マイク・コンロン)
    ビンセント・ドノフリオ(ジョン・ハーディング刑事)
    ニック・ノルティ(エディ・コンロン)
    ブルース・マッギル(パット・マレン)
    ジェネシス・ロドリゲス(ガブリエラ・コンロン)
    コモン(アンドリュー・プライス)
    エド・ハリス(ショーン・マグワイア

あらすじ

 
ニューヨーク、ブルックリンを縄張りとするマフィアの掃除屋ジミー・コンロンは、これまで犯した罪に苛まれ、酒をあおる事でなんとか日々をやり過ごしていた。
家族からも疎まれ孤独に生きるジミーだったが、ある日、息子のマイクを助けるためマフィアのボスであり長年の友人でもあるショーンの息子を射殺してしまう。
そして復讐に燃えるショーンは凄腕の殺し屋を雇いジミーとマイクに差し向けるのだった…。

予告映像

感想

『アンノウン』『フライト・ゲーム』に続くジャウム・コレット=セラ監督×リアーム・ニーソンのコラボムービー『ラン・オールナイト』を鑑賞。

タイトル通り、とある事情で命を狙われる羽目になった親子が街を牛耳るマフィア、警察、殺し屋から一晩中逃げ回るだけのお話。
逃亡劇と並行して妻子に愛想を尽かされた組織の元掃除屋リーアム・ニーソンと、そんな父を憎み続けるリメイク版『ロボコップ』のヨエル・キナマン演じる息子の家族再生の物語が描かれるのかと思いきや、なんとも薄っぺらい展開と結末でガッカリしました。

エド・ハリス演じるマフィアのボスはマトモな思考の持ち主かと思いきや個人的な感情で仁義を捻じ曲げ暴走する親バカだし、NY市警察は汚職塗れなうえ状況証拠だけで犯人を決めつけて掛かるなど「何時の時代の話だよ!!」と思わずにはいられない。

組織が雇った殺し屋も無関係な人間(よりによって警官)を殺しまくる上、自分の位置がバレるのですっかり廃れた可視光線タイプのレーザーサイトなんぞを装備して完全に素人である。
(ナイトビジョンと併用するなら赤外線タイプだろ?)
それにアレだけ警官殺しまくってんだからNYPD もまずコイツをどうにかするべきだし、そうするチャンスはいくらでもあったのに、みすみす取り逃がすなど無能にもほどがある。

リーアム・ニーソンも相変わらず無敵で本気を出した途端「あっ」という間に組織を壊滅させるもんだから唖然とした。
恩義があるから最初は我慢していたのかもしれんが、話し合いが決裂し家族が狙われた時点で腹を括ればもっと早く解決したのではないか?。
最後のオチも唐突すぎて、これで感動しろというが無理な話である。

必然性のない展開と違和感しかない描写の数々。
何より脚本がどっかで見たような既視感の塊で「なんじゃこりゃ?」という印象しか残らない作品でした。