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『ザ・ターゲット/陰謀のスプレマシー』(2012年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE EXPATRIATE/ERASED
製作: 2012年 アメリカ/カナダ/ベルギー
時間: 105分
監督: フィリップ・シュテルツェル
脚本: アラッシュ・アメル
音楽: ジェフ・ダナ
出演: アーロン・エッカート(ローガン)
    オルガ・キュリレンコ(アンナ)
    リアナ・リベラト(エイミー)
    アレクサンダー・フェーリング(-)
    ニール・ネイピア(-)

予告映像

感想

ダークナイト』『バトルロサンゼルス』のアーロン・エッカートや、『OO7 慰めの報酬』『オブリビオン』のオルガ・キュリレンコといった有名どころが出演しているにも関わらず、邦題は午後ローで流れそうなD級映画よろしく酷いセンスで配給会社のやる気がこれっぽっちも感じられない『ザ・ターゲット/陰謀のスプレマシー』を観た。
 
物語は娘との仲がギクシャクしているアーロン・エッカート演じる元CIAエージェントがある日勤めているセキュリティ会社に顔を出すとオフィスが跡形もなく消え去っており、彼自身も謎の刺客たちに命を狙われるというもの。
 
邦題通り随所に「ボーン・シリーズ」を意識した演出が見受けられますが、父と娘が事件に巻き込まれ協力して窮地を乗り越えて行く展開など全体のイメージとしてはむしろ「96時間シリーズ」に近い。
製作費の関係か銃撃戦やカーチェイスといった派手なシーンはほとんどなくアクションは細々とした肉弾戦がメイン。
であるにも関わらずアーロン・エッカートの動きにマット・デイモンリーアム・ニーソンほどのキレがなくカメラワークやカット割りも凡庸で終始盛り上がりに欠ける。
  
ストーリーもよくある政府に利用された巻き込まれ系で、事件の発端となった出来事なんかは割りと練られているのだが、全てを闇に葬るはずなのに一般人を巻き添えにして騒ぎを大きくしていくプロ失格な殺し屋など残念な描写の方が目に付いてしまった。
オチも地味で「これで終わり?」といった感じだが、この邦題から受ける印象に比べれば遥かにマシな映画でした。