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『シグナル』(2014年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: The signal
製作: 2014年 アメリ
時間: 97分
監督: ウィリアム・ユーバンク
脚本 ウィリアム・ユーバンク カーライル・ユーバンク デビッド・フリガリ
音楽: ニマ・ファクララ
出演: レントン・スウェイツ(ニック)
    オリビア・クック(ヘイリー)
    ボー・ナップ(ジョナ)
    サラ・クラーク

あらすじ

MIT(マサチューセッツ工科大学)に通うニックは、大学のパソコンにハッキングを仕掛けてきたハッカーの居場所を突き止めるため、友人のジョナスやガールフレンドのヘイリーとともにネバダの廃屋を訪れる。
しかし、そこで何者かに拉致され、気が付くと政府の隔離施設に監禁されていた。
デイモンと名乗る男から「地球外生命体」に接触したため隔離されたと説明を受けるのだが、やがてニックは自分の体に起きたある変化に気づいてしまう…。

予告映像

感想

『クロニクル』+『AKIRA』+『ARMS』な予告編が気になっていた新鋭ウィリアム・ユーバンク監督の『シグナル』を鑑賞。
予告では「『第9地区』『クロニクル』を凌ぐ」とか「衝撃のラスト」などと謡っていますが映画好きなら「あっそう」と流せてしまう程度の物語である。

短いながらも強烈な印象を残す完全にARMSな能力発動シーンや、テレンス・マリックを彷彿とさせる抒情的な回想シーンなど映像面のクオリティは高く、レントン・スウェイツ、リビア・クック、ボー・ナップら若手3人の演技力、そしてローレンス・フィッシュバーンの存在感は申し分ないのだが、殆ど機能しない伏線やお約束などんでん返しなど力不足な脚本が全体の足を引っ張っていた。
1から10まで説明する必要はないが「どうして主人公たちが選ばれたのか?」という肝心な部分の種明かしが弱く「そうだったのか!!」というカタルシスにつながらなかったのが残念。

ただウィリアム・ユーバンク監督のビジュアルセンスは目を見張るものがあるので今後の活躍に注目したい。