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『ルパン三世』(2014年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

製作: 2014年 日本
時間: 133分
原作: モンキー・パンチ 
監督: 北村龍平 
脚本: 水島力也
音楽: アルド・シュラク
    ジェリー・イェン(マイケル・リー)
    ビタヤ・パンスリンガム(ナローン)
    ラター・ポーガーム(ミス・ヴィー)
    タナーヨング・ウォンタクーン(ロイヤル)
    キム・ジュン(ピエール)
    ニルット・シリジャンヤー(モムラーチャオ・プラムック)
    ニック・テイト(トーマス・ドーソン)

あらすじ

絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介玉山鉄二)、石川五ェ門綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。

予告映像

感想

映画界の本田圭佑とも言うべきビッグマウス北村龍平が言わずと知れた国民的人気アニメ(マンガ)を実写化した『ルパン三世』を観る。
日中韓の人気俳優に加え、『アジョシ』の寡黙な用心棒(タナヨン・ウォンタラク)や、『オンリーゴッド』のカラオケ抜刀オジサン(ヴィタヤ・パンスリンガム)まで加わった多国籍キャストがアジアを舞台に大暴れ。

製作発表の段階からボロクソに叩かれハードルが下がりまくっていた所為か「言うほど悪くなかった」というのが率直な感想。
確かにルパン一味のキャスティングはコスプレにしか見えないし、素人かよってくらいカット割りしすぎなアクションシーンなどお世辞にも完成度は高くない。
けれども細かな仕草や様式美とも言えるお馴染みの台詞やアクションなど、バカ正直にアニメの世界観を実写に置き換えるアプローチ、私は嫌いじゃない。

脚本に関しては予想通り薄っぺらく大人の鑑賞に堪える物ではないが、そこは一年に一度金ローで放送される手抜き感丸出しなテレビスペシャルを実写化したと思えば許容できる。
個人的には製作段階で検討された五エ門がビジュアル系で刀をギターケースに忍ばせるといったトンデモ設定を原作通りに戻し、モンキー・パンチ氏の意向を反映させるなどした点を評価したい。

個性的な外見の割にキャラ立ちしてない悪役など、料理し切れていない部分も散見するがこの監督は『VERSUS』の頃からこんな感じだから期待するだけ野暮ってもの。
取り敢えず『ゴジラ final wars』の悪夢を回避しただけ万々歳である。