スタッフ&キャスト製作: 2015年 日本 時間: 94分
真野恵里菜(泉野明)
福士誠治(塩原佑馬)
太田莉菜(カーシャ)
堀本能礼(大田原勇)
田尻茂一(山崎弘道)
しおつかこうへい(御酒屋慎司)
藤木義勝(ブチヤマ)
千葉繁(シバシゲオ)
森カンナ(灰原零)
吉田鋼太郎(小野寺)
高島礼子(高畑慧)
あらすじある日、お台場のレインボーブリッジが何者かによって爆破される事件が発生。
残された映像から、演習の最中消息を絶った陸上自衛隊の最新鋭ステルスヘリ「グレイゴースト」によって爆撃された事が判明する。
13年前に首都東京を舞台に幻のクーデターを企てた柘植行人のシンパが暗躍する中、特車二課の後藤田隊長は事件解決に向け仲間たちと共に行動を開始する…。 予告映像感想アニメ版を手掛けた押井守監督が直々にメガホンをとった実写化プロジェクト最終章『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を鑑賞。
見事な合成によって描き出される爆撃映像や戦闘ヘリによる都庁上空でのドッグファイト、さらに銃撃戦や格闘シーンなど映像面は思いのほかエンターテインメントしているのですが、犯人たちの思想や物語のスケールは小じんまりとした印象が拭えず、何より首謀者の1人「灰原零」の正体が明らかにならないまま終わるのはいくらなんでも納得がいきません。
「灰原零」という人間はすでに他界していましたって、あんな立派なお墓があるんだから入隊時に戸籍などを調べれば分かったのではないか?。
自衛隊内部に潜む柘植のかつての同志が裏工作をして潜り込ませ、事件後に関連するデータを削除したのであれば辻褄も合うのだが、その事に関する言及は一切なく「彼女はどこの誰だったのか?」「なぜ特車二課を狙うのか?」といったクエスチョンにも答えは出ず仕舞い。
総じて「中途半端」という印象を受ける『首都決戦』ですが、その原因は監督の意図に反し第三者が本編に手を加えた(編集した)為であり、後に公開された「ディレクターズカット版」の評価を見れば責任の所在は誰の目にも明らか。
私自身、このままでは納得が行かないので「ディレクターズカット版」のレンタルが始まったら改めて本作を観直したいと思います。 |