お仕事アニメの真髄と酔っ払いと大どんでん返しが炸裂した『SHIROBAKO』第22話。
最終回も近付いて改めて「アニメのお仕事」の本質にスポットを当て、それぞれのセクションが抱えるリスクに言及したり、飲みの席で生々しい愚痴をこぼすなど、かなり「グサッ」と来る内容になっています。
レジェンド達の軌跡にフォーカスした近々の話数からのギャップが辛いのですが、綺麗な部分だけ端折って描かない姿勢は本当に素晴らしい。
かつての同好会メンバーがアニメ業界で自分たちにしか出来ない仕事をこなす中、暗い部屋で若手人気声優が出演するテレビ番組を見てブツブツ言ってずかちゃんが闇堕ちまっしぐら。
何故この娘だけこういう役回りなのか?。
飲みに誘い平岡の分厚いA.T.フィールドを一枚一枚剥がしていくムサニのリーサルウェポン・タロー。
たらい回しでこき使われていた若かりし頃の平岡ですが、恐らくというか十中八九今のアニメ業界はこっちが大勢なんでしょうね…。
そんな平岡に共感し苦労を労うタローの姿に好感度がストップ高。
私は不覚にも「うるっ」と来ました。
ベロベロに酔わされて夢まで語った平岡。
翌朝二日酔いながらきちんと出社し瀬川さんからのリテイクをえまたそに伝えるなど、少し角が取れたかな?。
一方、作画監督という大仕事のオファーが舞い込み受けるかどうか悩むえまたそ。
しかし、りーちゃんやみーちゃんの仕事に対する情熱。
そしてチャンスを掴まずに消えていった人たちを見てきたレジェンド杉江さんの重みのある言葉に背中を押され誘いを受ける決意を固めます。
ここは消極的なずかちゃんとの対比にもなっているのですが、身近にアドバイスしたり相談に乗ってくれる先輩がいるというのは大きなアドバンテージですね。
愛するえまたそを取られて「ぐぬぬ」な久乃木ちゃんですが、勇気を出して１人で作打ちに参加し監督に質問をぶつけるなど彼女もまた大きな一歩を踏み出しました。
各々が改めて自分の仕事と向き合い、最終回のアフレコも無事完了。
あとは映像を上げるだけかと思ったら
茶沢ァ~!!!!!!!!!!!
つうかこれは前科者である茶沢の軽いOKメールの裏を取らなかったナベPも悪いでしょ?。
キャラデザの時みたく作者の了承メールを転送させるとかさぁ…。
そんな訳で最終回全リテイク待ったなし。
話自体ダメなら脚本からやり直しだけど放送始まってるしもうどうにもならないよね?。
変な話、野亀先生を説得するか、『ガルパン』みたいに後日最終回放送するしかないような…(汗)。
