旧いまここにあるもの

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貞本義行 「新世紀エヴァンゲリオン ⑭ プレミアム限定版」(角川書店)

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「ヤングエース2013年7月号」で完結していた『貞本エヴァ』の最終巻が何をどうしてこうなったのか1年以上経ってようやく発売されました。
(と言っても限定版先行なんで通常版は来週まで待ちましょう)
 
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アニメイトで購入したところ綾波さんの布製シートを貰った。
使い道が分らない…(;一_一)
 
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左は組み立て式のブックスタンド。
右がコミックや特製CDが納まったスリーブケース。
 
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こちらは描き下ろしイラストを収録した16ページのブックレットと、貞本さん愛聴曲を集めた「貞本義行Working Music CD」。
 
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そしてこれが最終巻。
限定版特製カバーとの事で通常版は違うのかな?。
 
どのような形で完結するか興味津津だった『貞本エヴァ』ですが大筋は『旧劇場版』に準じる形で展開。
やはり青葉シゲルの補完は大量の綾波レイに追い詰められるのか…(涙)。
ちなみにアニメ版とは違いアスカの補完シーンがあるのですが相手はやはり加持さんでした。
 
碇ユイが自らの意思で初号機の中に止まっていたり、冬月が嫉妬心からその事をゲンドウに黙っていたり、ゲンドウが初号機に喰われずユイに看取られながら安らかに逝くなど、ところどころ改変されているのが興味深い。
 
最終的に碇シンジが傷つく事を恐れながらも他者を受け入れて人類補完計画は終了。
波打ち際でアスカの首を絞めて「気持ち悪い…」ではなく、物語は一巡した平和な世界でシンジが未来に向かって歩んでいく姿で締め括られる。
アニメ製作時にもアイデアが出ていたという「雪」を用いたエピローグは「夏の物語」であるエヴァの終わりを象徴しているようで感慨深いのですが、その一方できちんと終わるエヴァがこれほどまでに味気無いのかと私は驚愕しております。
やはりエヴァは奇麗に終わらない事が最大の魅力であり、もし『旧世紀版』が多くの人間が納得する形で完結していたら『新劇場版』が作られる事もなかったでしょうね。
 
 
さて話を戻して今回の最終巻。
巻末に描き下ろしの短編が収録されているのが、これがなんと
学生時代の碇ユイ真希波・マリ・イラストリアスのエピソードなんです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!。
明らかに『新劇場版』へと繋がるこの物語。
庵野さんが直接関与したのか、はたまた貞本さんの創作かは解りませんが、謎多きマリの人物像に迫るエピソードなので必読です!!。
 
テレビシリーズと同時期に始まった『貞本エヴァ』も完結し残すは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のみとなりましたが、ホント何時になったら完成するのだろうか?。
先頃行われた東京国際映画祭の特集企画に登壇した庵野さんが「あらためて自分の作品を観て、次が作れるような気分になれたのはうれしいですね」と述べていましたが、この「次」が『シン・エヴァ』の事だとしたら、あと数年は待つ事になりそうです…(;一_一)