旧いまここにあるもの

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2014年秋終了アニメあれこれ。

恒例の改編期総括。
 
今期終了作品でチェックしていたのは
アクションが凄まじい『プラズマ☆イリヤ』。ジワジワ楽しくなった『ろこどる』。最終回は虚淵さんの所為じゃないらしい『アルドノア・ゼロ』。正統派スポーツアニメだった『ハイキュー!!』。ヒロインがゲス過ぎた『さぼけぶっ!』。尻すぼみだった『キャプテン・アース』。千代ちゃんが愛らし過ぎる『野崎くん』。安定のまんがタイム枠だった『ハナヤマタ』。一期目よりホモホモしかった『Free』。昔懐かしい匂いがした『まじもじるるも』。全てが電波過ぎた『グラスリップ』。ノイタミナらしい野心作『残響のテロル』。まだまだ先が長い『ジョジョ』。魔法少女の中毒性が半端なかった『六畳間の侵略者』。1話以外ダメダメな『東京ESP』。足立とマリーに特化した『P4GA』。タイトル詐欺の『劣等生』。会話のテンポ感が素晴らしい『ばらかもん』。思いの外持ち直した『人生』。なんでもありの自由な作風が面白かった『スペース☆ダンディの全20作。
 
意欲作や思わぬ拾い物がある一方、珍作or迷作が多かった気がします。
 
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『プラズマ☆イリヤ』は序盤こそ幼女の裸や百合ベロチューなど大きなお友達向けのサービスシーンが目立ちましたが、後半のバトルシーンは冗談抜きで今期NO.1の出来だったと思う。
手描きとCGを融合させたハイレベルな映像は『Fate/Zero』に肉薄しており、魔法少女を物理で殴り飛ばすバゼットさんの鬼神っぷりも圧巻。
第3期もアナウンスされましたが、引き続きこのクオリティを維持してくれればufotable版『Fate/stay night』の後でも見劣りする事はないでしょう。
 
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作画面で印象に残ったのは『ハイキュー!!』で試合シーンの動きが本当に素晴らしかった。
頭脳プレーや精神的な駆け引きなどバレーの奥深さも確り描いており、スポーツアニメのお手本のような作りでした。
 
原作のストックが少ないので「引き延ばしているな」と感じる部分もありましたが、何れまたこのスタッフで第二期をやって頂きたいと思います。
 
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逆に酷かったのは『東京ESP』で1話のみ気合いの入った作りをして後は全滅という00年代初頭のアニメ暗黒期に通じるダメっぷりで観るに堪えませんでした。
止め絵のアップはマシなのですが、引くと急にバランスが崩れ、アクションも「ふざけてんのか?」と思うくらいダメダメ。
豪華過ぎる声優陣を雇うより、有能なアニメーターにギャラを割いた方が良かったのではないか?。
 
最終回も1話のクオリティの再現とはならず、原作未完のため尻切れトンボ。
これを観て改めて『喰霊-零-』は良いスタッフに恵まれていたんだなと強く感じました。
 
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タイトル詐欺の『劣等生』は最後までチートなお兄様無双というテンプレ展開で山も谷もありゃしない。
中二コスチュームに身を包み、苦痛と引き換えにどんな傷も無かった事にし、最後は敵軍を"消滅"させる無敵のワンマンアーミー。

スザクもどきが思ったより雑魚で最後まで好敵手と呼べる敵が登場せず、ピンチと言えるピンチもない。
こんな強くてニューゲームな物語のどこが面白いのだろうか?。
 
主人公の成長物語という側面は皆無だし、学園物らしいエピソードもなし。
最後は騒乱編とは名ばかりの戦争状態になり学生が侵略してきた中国軍を当たり前のように殺しまくるのですが、そういう世界の話だとしても極端すぎやしないか?。

お兄様は敵を生きたまま切り刻み、ヤンデレ妹ちゃんは氷漬けにして、スザクもどきはドミネーター(笑)で人肉ミンチ量産とか、この世界の学生怖すぎ。
アルドノア・ゼロ』同様、大人が無能で子供しか活躍しないのですが、こういうの最近の流行なんですかね?。
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グラスリップ』はP.A.WORKS始まって以来の珍作でした。
ほぼ電波な登場人物。謎だらけな演出。そして人類には早過ぎた脚本。
西村純二監督が暴走したとしか思えず、他のスタッフ&キャストがこの物語を理解していたか本当に怪しい。
アニメって本来共同作業だと思うのですが、それが崩れるとこうも虚しい作品が出来上がるのか…。
 
作家性が強いと言えば聞こえは良いですが、視聴者置いてけぼりで円盤が売れなかったら商売として成り立たないだろ?。
ここまで観る者の理解を拒む作品も珍しく、納得のいく説明が出来る人がいたらどうしてこうなったか教えて頂きたいものだ。
 
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私的今期1番ダークホースは『月刊少女野崎くん』。
何故かHDDレコーダーの区分が「ドラマ」になっていて前半部分は見逃してしまったのですが、千代ちゃんの可愛らしさは言うに及ばず、個性的すぎる登場人物が織り成す人間模様がすっごく楽しい作品でした。
 
恋愛ラボ』といい、『未確認で進行形』といい、動画工房が手掛けるこの手の作品に外れなし。
今後同社が手掛ける作品は必ずチェックしようと心に決めました。
 
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スペース☆ダンディ』はメインの3馬鹿トリオを出すという共通ルールさえ守れば何でもありという前代未聞の1話完結型オムニバスTVアニメーション

怪獣、ゾンビ、萌え、エイリアン、ロボット、バンド、ミュージカル、レトロゲー、逆転裁判、SF、ラブストーリー、コメディ、なんでもござれ。
名作映画orアニメのパロディから、作家性の強いエピソードまで、大友克洋さんや大河原邦男さんと言ったアホみたいに豪華なゲストスタッフ。
そして山寺宏一さんや林原めぐみさんをチョイ役で起用するあり得ないキャスティングなど、大人の本気の悪ふざけが炸裂したフリーダム過ぎる快作。
何気にこれ『カウボーイビバップ』と世界観を共有してないか?。
 
ここまで「つづくつづく詐欺」で来たのに最終回は本当に前後編になっていてビックリ。
思わぬ裏切りや、まさかの複線回収、そして変態染みた超絶作画に衝撃のラストなど最後までぶっ飛んでました。
 
こういう遊び心溢れるアニメ、もっと増えて欲しいです。