2015年1月開始アニメあれこれ(『デュラララ!!×2承』・『DOG DAYS″』・『夜ノヤッターマン』・『純潔のマリア』・『ローリング☆ガールズ』)

土日の夜もアニメの放送本数が凄まじい事になっている2015年冬のアニメ新番。

きちんと調べてないのですが、これで一通り作品出揃ったかな?。

しかしなんだ。

しかも一部は作画まで絶望的で目も当てられない。

今に始まった事ではないが適当に原作選んで片手間にアニメ化するのいい加減止めにしないか?。

2010年に一度アニメ化され一世を風靡した成田良吾さん原作の青春群像劇『デュラララ!!』の新シリーズ『デュラララ!!×2 承』がスタート。

業界初の分割3クールで完結している原作を最後まで描く事が発表されており、それを示すようにタイトルにも『SPEC』よろしく「起(言及されていませんが前TVシリーズ)・承(今作)・転(次作)・結(次々作)」が割り振られています。

スタッフは前TVシリーズからほぼ続投していますが、制作会社が「ブレインズベース」から独立した「朱夏」に変わり、キー局からUHF局ネットになったのが目ぼしい変更点でしょうか?。

アニメとしては前作から5年のスパンがあり『ファフナー』同様、そちらを観ていない新規ファンには取っ付き辛いかもしれません。

ただでさえ登場人物が多いのに前作のおさらいもないままスタートするし、恐らく誰が主人公かすら解らないのでは?。

(まぁ前シリーズ見てても解らんけど…)

劇中時間では半年しか経過していないのですが現実の池袋はすっかり様変わりしており背景美術などはその辺りを確り反映。

にも関わらず帝人が「街は何も変わらない…」と発言するもんだから思わず「んなアホな!!」とツッコミを入れてしまいました(苦笑)。

私の中だとシネマサンシャインの隣は駐車場で、ユニクロのビルはテアトル池袋が入ってんだけど、こんなに変わってしまったのか…(汗)。

恒例の異世界ショートステイアニメ『DOG DAYS″』も早いもんで第三期。

こうして見ると今期は新シリーズ物が多いね。

第一期は現実世界から召喚された主人公が異世界の危機を救うという王道ファンタジーアニメだったのですが、二期は事件らしい事件が起こらず夏休みを利用して遊びにきた主人公が皆とわいわいやるだけで終わってしまい呆気に取られました。

三期もそんな感じになるのかと思いきや１話で「リュウクイ」なる存在が登場するなどフロニャルドの異変が描かれており単なるホームステイでは終わらない予感。

前回は「山なし・落ちなし・意味なし」で何がしたいのか解らなかったのですが、今回はドラマ面にも期待できるかな?。

タイトルが卑猥な『夜ノヤッターマン』は言わずもがなタツノコプロの人気タイトル『ヤッターマン』の新シリーズ。

かつての行いの罰として貧しい生活を強いられているドロンボー一味の末裔が、慎ましやかに生きる人たちを虐げ続けるヤッターマンに「おしおき」すべく立ち上がるという逆転の物語。

先祖の行いを軽蔑しヤッターマンを信じていた純粋無垢な少女が病弱で苦しむ母を見捨てたヤッターマンたちこそが実は悪なのではないか?という考えに至る第１話は何気に深いテーマ性を内包しており驚かされる。

作画もタツノコだけあってありえないくらい動きまくっており今期のダークホースになりそうな予感。

制作をプロダクションI.Gが担当するなど夢のような布陣で羨ましすぎる‼︎。

百年戦争の時代を舞台に森に暮らす戦争嫌いな魔女マリアの活躍を描くのですが、強大な魔力を持ちながら手にキスされただけで勘違いしてしまうくらいの生娘というギャップに萌える。

竜を召喚して戦場を引っ掻き回した上、最後は売り言葉に買い言葉で「処女なんて、欲しけりゃ何時でも誰でも犬にでもくれてやるわ!!」と爆弾発言をして終了~。

監督の谷口さんは『プラネテス』でも素晴らしい仕事をしてくれましたし、原作も既に完結しているので安心して楽しむ事ができそうです。

『ユリ熊嵐』とは別の意味で振り切れていた『ローリング☆ガールズ』。

新進気鋭のスタッフによる新感覚青春ロードムービーと紹介されていたのですが、1話は青春もロードムービー要素もなく面喰いました。

都道府県すべてが独立国家となった近未来の日本を舞台に、派閥争いに明け暮れる各地の腕自慢同士のいざこざを仲裁する平和請負人の活躍をご当地ネタを交えながら描いていくのですが、ガチバトルからフードバトルまでなんでもござれな世界観が面白い。

チャレンジ精神溢れる自由な作風はノイタミナ作品を彷彿とさせ、少なくとも『冴えない彼女の育てかた』よりはあの枠に嵌りそうな気がします。

旧いまここにあるもの