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『ALDNOAH.ZERO -アルドノア・ゼロ-』 #11 「ノヴォスタリスクの攻防」

 
前回うっかりミスでザーツバルム卿に秘密基地の位置がモロバレした
『ALDNOAH.ZERO -アルドノア・ゼロ-』第11話。
何故本国に届く事前提で放送したのか理解に苦しみますね。
誰一人として暗殺派が揉み消す可能性を考慮していないとかお前たちの頭はどんだけお花畑なんだ!!。
 
火星人の侵攻は城ごと突っ込んでくるのがデフォなのでしょうか?。
最初の攻撃は自分たちの力を過信しているが故でしたが、ザーツバルム卿は総力戦では自軍も無事では済まないと警戒してましたし、ならば宇宙空間に陣取って隕石爆撃すれば済む話ではないのか?。
その後カタフラクトを降下させて残党一掃。
これが一番安全で確実な方法だと思うのだが…。
 
火星側は最初に地中貫通弾を使ってシェルターを攻撃しますが、あれだけ厚い岩盤を易々と進んでくるなんてミサイルの先端にニロケラスのバリアみたいな機能でも付いているのだろうか?。
そしてガンガン着弾してるのに避難民など基地内部の人的被害が一切描かれないので、なんとクリーンな事か。
戦争しているのに悲壮感が全く伝わってこないよ。
 
ザーツバルム卿もロケットパンチ姉ちゃんと同じくミサイルを僕(しもべ)とか言っちゃう同じ穴の狢(苦笑)。
しかし地球側のカタフラクトは最初の攻撃で損耗50%とか本当にこの世界の軍人たちは使えねぇな…。
仮にもここまで生き残ってきたパイロット達じゃないのか?。
最初の侵攻でベテラン勢が戦死して今は実戦経験の乏しい予備役ばかり投入されているのだろうが、1人か2人くらいランバ・ラルみたいな古参兵(まぁあの人もあれで35歳なのだが…)が残っていればリアリティも増すのにね。
 
そもそも、この作品って頑なに世代間のドラマを描こうとしませんよね。
普通だったら年長者が道を示したり背中を押す事で子供たちが成長していくのですが、イナホくんは最初から完全無欠だし、スレインくんや姫様にしたって自分をしっかり持っている。
むしろ大人たちは足手まといor彼らを邪魔するだけの存在としてしか機能しておらず、もの凄い偏った作りになっている気がします。
 
バンカーバスターとカタフラクトによる攻撃で基地の防衛機能は崩壊したとは言え、ここで火星側は白兵戦を仕掛ける必要性があるのだろうか?
姫様を捕らえるならともかく、殺すだけなら毒ガスなどの科学兵器を使えば一発じゃん。
しかも超科学で武装したカタフラクトと違い歩兵は体の大部分が丸見えなアーマーと普通の重火器しか装備してないって何の冗談ですか?。
無人兵器とか持ってないの?。
 
姫様はこの惨状を目の当たりにして何故か火星全てが戦争を望んでいるという結論に至り、擁護する侍女ちゃんに八つ当たり。
最初にも書きましたが、どうして放送が本国に届いている前提で話が進んでいるのだろうか?。
 
王族にはアルドノアを強制的に止める力があるそうで姫様を敵の城へ届ければ、この戦いを終わらせる事が出来るそうな。
冷静沈着なイナホくんは政治的価値の無くなった彼女を戦術的に活用しようと進言。
ユキ姉さんは無茶を言う弟くんに激おこですが、これ立場が完全に逆だよね?。
 
スレインくんはクルーテオ卿の機体で出るのかと思ったら普通に戦闘機で出撃してビックリ。
やはり彼のような下っ端はアルドノアの起動権を譲渡されていないのだろうか?。
だとしたらザーツバルム卿の餞別は新手の嫌がらせという事になってしまうのだが…(汗)。
 
ドック内で歩兵にタコ殴りにされる「デューカリオン」がダサすぎて目も当てられません。
その一方で八つ当たりされてもハマーを駆り姫様をトランスポートする侍女ちゃんマジ有能。
ライエ嬢も呆気なくデレ期に突入して前回の修羅場はなんだったのか…。
 
ここに来てようやくイナホくんが作戦指揮を執り、姫様を城に侵入させるミッション・インポッシブルに挑む。
突拍子もなく「デューカリオン」が成層圏まで上昇しますが、どうしてこれまで動かなかった戦艦でこんな事が出来るのか?。
百歩譲って設計上は大丈夫でも地上で散々攻撃されており安全だという保証はない筈です。
しかもデコイに紛れて敵の対空砲火を突っ切るなんて運任せのギャンブル、ハッキリ言ってイナホくんらしくありません。
 
そして唐突に登場したカタフラクト用降下装備。
現実にも空挺戦車とかありますし何ら不思議はないのですが、事前に伏線を張れば(OPアニメーションに1カット入れるとか)もっと自然に登場させる事が出来たでしょう。
デコイにしたってこれまでの戦闘で1回も使っていないのは可笑しいです。
細かな描写をきちんと積み重ねていれば納得できる展開も突然ポンと出されてはやっつけにしか見えません!!。
 
降下中、ビビリまくるモジモジ韻子ちゃん激かわ。
でも「弾は臆病者に当たる」云々偉そうに語っていたモブパイロットが最初に撃墜されて爆笑。
ここ完全にギャグシーンでしょ?。
 
イナホ機は前回話していた「コンフォーマルパワーアシスト」で火力アップ。
即行で対空砲火を叩いて後続の道を切り開くとかマジエース。
ここでイナホくんの真意を聞いたユキ姉が「私を助ける為だっていうの!!」と怒りますが、ちょっと自意識過剰すぎやしないか?。
韻子ちゃんを始めとする他の仲間の事を完全無視で「私を」って、どんだけ独占欲強いのさ(汗)。
 
続いて姫様を降下させようと試みるもザーツバルム卿の反撃を受け「デューカリオン」が墜落。
そのまま敵の城に特攻を掛けますが、これが出来るなら最初から成層圏に上がらず突っ込めば良かったのではないか?。
低空飛行で行けば対空砲火の射程には入らなかっただろうし遠回りした結果、無駄な損害を出したとしか思えません。
 
なんというかシリーズが始まって以来、最も雑な脚本でツッコミが追い付きませんでした。
数ある駄ニメと同じく詰め込み過ぎでしっちゃかめっちゃか。
次で最終回とかブツ切りの予感しかしないぞ…(;一_一)