姫様がどえらい目に遭ってしまう『ALDNOAH.ZERO -アルドノア・ゼロ-』衝撃の第9話。
最後にダイナミック手のひら返しをかましてくれた故クルーテオ卿の元から連れ去られたスレインくんとザーツバルム卿の邂逅。
私はてっきりクルーテオ卿が暗殺派だったと嘘を吹き込んでスレインくんを抱き込むのかと思ったら自分が暗殺の首謀者?であるとカミングアウトして呆気にとられました。
(ホント毎回予想の斜め上を行く作品だよ)
邪魔者である筈のスレインくんに何故そこまでしてやるのかと思えば、15年前の地球侵攻に参加し取り残されたザーツバル卿をスレインパパが助けたのでその恩義に報いたとの事。
どうやらこの人は「忠義」というものに並々ならぬ拘りを持っているようで、命を賭して姫様生存の事実を隠し通そうとしたスレインくんの行動も高く評価しています。
一方「デューカリオン」では実直にVR訓練に励む韻子ちゃんが未来のお義姉さん(笑)に操縦能力を猛アピール。
だが当のユキ姉はイナホくんと姫様をくっ付ける逆玉展開を画策しており韻子ちゃん大慌て。
もう絶対スタッフ韻子ちゃん好きだろww。
ユキ姉さんにしても思った以上の姉バカである事が判明して笑う。
ライエちゃんはライエちゃんで火星人が絡むと暴走する伏線が張られ、これが終盤とんでもない形で回収されます。
そんな裏事情など知る由もない姫様はニーナと衣装交換して制服姿を披露。
あのドレスは光学迷彩の一種って事だけど、つまり実際は下着姿…とまでは言いませんが水着みたいなピチピチスーツを着用しているのだろうか?。
正体をバラしたにも関わらず乗員から嫌がらせを受けず、それどころか子供たちに慕われまくっているようですが、素性が素性だし普通は護衛(監視役)くらいつけるよね?。
今のところ全く活躍していない鞠戸大尉はメガネの先生にショック療法を受ける。
ああいう状況ならPTSDになっても仕方ないと思うけど、親友はあんな景気良く燃えてんのによく喋れたもんだ。
あの状態だと声帯が真っ先に焼かれて声が出なくなると思うのだが、鞠戸大尉の脳内補完入ってんのかな?。
おかっぱは問答無用で射殺したのにザーツバルム卿とは冷静に対話するスレインくん。
これまで語られなかった火星の資源事情が明らかになるのですが、取り分け食糧がクロレラとオキアミしかないというのは衝撃的。
(でも元は移民な訳だし電灯で光合成させる野菜室とか、タンパク源に最適な昆虫といった最低限持続可能な食糧くらい持っていそうなものだが…)
ザーツバルム卿は「科学文明だけは発達したものの、文化は何も育っておらん」とお嘆きですが、もしや火星騎士の頭の弱さってその辺りが影響しているのだろうか?。
ザーツバルム卿は地球人だけでなく火星を統治する皇族に対しても怨みを抱いており、この戦争は恋する人を奪ったすべてに対する復讐であり自身にとっての天明だと言い切る辺り、正しいかどうかは別にして凄い信念ですね。
これでルルーシュみたいな美少年だったら主人公になれたかもしれません(笑)。
それにしても
「封建制度の中で虐げられた民、その貧しく卑しい国が長き歴史ある星を蔑む」
「地球を羨み、地球を妬み、地球を憎む事で民衆を治めていた」
って完全にC国とK国の事で笑いました。
スレインくんはザーツバルム卿の真意を聞いた上でどう行動するのか?。
彼の「正義」とザーツバルム卿の「大義」は相容れない物なので共闘はしないでしょうが、どうなる事やら。
そして問題の衝撃シーン。
ライエ嬢と姫様がシャワールームでヒャッホー!!とか思ったら前記の暴走スイッチが入っちゃってサスペンス劇場に(汗)。
アルドノアドライブがどういう形で皇族を認識しているか不明ですが、姫様が倒れると同時にエネルギー供給も止まってしまい艦も不時着。
ライエでなくても艦内には多かれ少なかれ火星人に身内を殺された乗員がいるだろうし、こういった事態は想定の範囲内だったと思うんですけどね。
生命線である艦を動かし、この戦争を止める事の出来る唯一の人物なのにホント何やってんすか?。
どうやら本作は分割2クールらしく12話までやって一旦最終回を迎えるとの事。
今回以上に凄い展開が待ち受けているそうで楽しみであると同時に不安です(苦笑)。
