旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

攻殻機動隊ARISE border:2 「Ghost Whispers」

イメージ 1
 
製作: 2013年 日本
時間: 57
原作: 士郎正宗
監督: 竹内敦志 
脚本:  冲方丁
音楽: コーネリアス   
声の出演:
    坂本真綾草薙素子
    塾一久(荒巻大輔)
    松田健一郎(バトー)
    檀臣幸(イシカワ)
    中國卓郎(サイトー)
    上田燿司(パズ)
    中井和哉(ボーマ)
    沢城みゆき(ロジコマ)
    沢木郁也(ソガ)
    藤貴子(ヴィヴィー)

あらすじ

501機関から独立した草薙素子は自身の部隊を作る傍ら軍事コンサルタントとして活動していた。
そんなある日、調整中のロジコマが何者かにハッキングされる事案が発生。
荒巻からの要請でロジコマをラボに移送する事になった素子だが、その最中武装集団からの攻撃を受ける。
武装集団は、難民虐殺の罪を問われている混成78部隊の元上官ソガ大佐の無実を信じ、特殊軍事モジュールで電子的作戦を断行していた。
現場の指揮を執る眠らない目を持つ男・バトーは作戦を阻止するコードがロジコマにインストールされている事を知り破壊しようと素子の前に立ちはだかる…。

予告 

感想

公安9課結成までを描く「新生攻殻シリーズ」第二弾。
前回、荒巻に「自分の部隊を持て」とアドバイスされた草薙素子が独立攻勢の実力主義部隊を作ろうと本格的にメンバーのスカウトを始めます。
 
それと並行して描かれる、難民虐殺を行った嫌疑をかけられ無実を主張するソガ大佐とその部下であるバトー、イシカワ、ボーマらによって引き起こされる大規模なネット障害と国家機密漏洩の危機。
謎のエージェント・ヴィヴィーの協力を得て素子は暫定メンバーであるパズやサイトー、そしてロジコマなどを引き連れ事態の収拾にあたるのだが…。
 
今回はアクション編との事で期待していたのですが、率直な感想として終始盛り上がりに欠ける地味な印象を受けました。
やたらとスローモーションのカットが入るのですが作画のクオリティが低く動きもぎこちないので萎える一方…。
格闘シーンなども1巻のクライマックスには遠く及ばず「手を抜いているのでは?」とすら思えてくる。
I.Gの稼ぎ頭がこんな体たらくで良いのだろうか?。
 
ストーリーに関しても、もともと専門用語が多く難しい作品ではありますが、補足説明が一切ないまま話が進む上、抽象的な描写がやたらと多く、誰が今何をして誰がどの勢力とどこで戦っているのかとにかく解り辛い!!。
 
「お前の読解力が足りないだけだろ?」
と言われればそれまでだが『攻殻S.A.C』なんかと比べると、この『ARISE』は観る方がある程度の知識を有している事が前提で作られているような気がしてならない。
無論あちらは2クールのTVシリーズであり時間的な制約など違いがあるので一概に比べる事は出来ないが、なぜここまで不親切な構成にしたのか理解に苦しむ。
 
いろいろと言いたい事はあるが、その一方で公安9課の面々が続々と集まっていく過程。
マスコットキャラクター的なロジコマの本格参戦や、眠らない目の男・バトーとの対峙。
更に「メスゴリラ」や「そう囁くのよ私のゴーストが」といったお馴染みのワードの断片が登場したりと楽しるめ要素は多々あります。
 
個人的に『攻殻S.A.C』のザ・プロフェッショナルってイメージが強かったので、本作のサイトーの軽薄さには大いに驚かされました。
というかアレ普通に死んだだろ(苦笑)。