製作: 2014年 日本
あらすじ
予告
感想
最後のメンバーであるトグサも合流し、お馴染みの顔ぶれが本格的に活動を開始する『攻殻ARISE』第4話。
「あらそう」や「そう囁くのよ。私のゴーストが」などお馴染みの名台詞が多数飛び出す他、少佐が夜の高層ビル街に光学迷彩で溶け込むなど『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を彷彿とさせる要素が数多く登場。
今回は「ファイアスタータ」によって発生したデモ隊への無差別発砲事件を下敷きに、亡命を望む少女エマと他人のゴーストを乗っ取るブリンダJr.の逃避行が描かれるのですが、シンプルで解り易かった『S.A.C.シリーズ』に比べ抽象的な描写と更なる専門用語のオンパレードで確りと予備知識を付けておかないと一瞬で置いてけぼりを食らいます。
何度も観て理解を深めるスルメ的な楽しみ方が出来るのは「攻殻らしいな」と感じる一方、BGMの使い方を含めたテンポの悪い演出と、肝心のアクションシーンで生じる作画の不自然さによって映像面の魅力は無きに等しい。
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の展開を部分的になぞりながら、最終的に全てを捨て去ったエマとブレンダJr.を少佐が見送るという構図は興味深いのだが、結局全ての発端である「ファイアスタータ」の作成者やホヅミ大佐を消そうとした黒幕の正体は解らず仕舞い。
その辺りは来年公開予定の『攻殻機動隊 新劇場版』で明らかになるのかもしれませんが、これで「完結」と謳うのは如何なものか?。
一応、特務権限が与えられ、正式に「公安9課」が発足するところまでは描いていますが、ちょっと納得行きませんね…。