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『アウトロー』(2012年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: JACK REACHER
製作: 2012年 アメリ
時間: 130分
原作: リー・チャイルド
監督: クリストファー・マッカリー 
脚本: クリストファー・マッカリー 
音楽: ジョー・クレイマー 
出演: トム・クルーズ(ジャック・リーチャー)
    ロザムンド・パイク(ヘレン)
    リチャード・ジェンキンス(ロディン)
    デヴィッド・オイェロウォ(エマーソン)
    ヴェルナー・ヘルツォーク(ゼック)
    ロバート・デュヴァル(キャッシュ)
    マイケル・レイモンド=ジェームズ(-)
    アレクシア・ファスト(-)
    ジョシュ・ヘルマン(-)
    ジェームズ・マーティン・ケリー(-)

あらすじ

真昼のピッツバーグ郊外で無差別に6発の銃弾が撃ち込まれ、5名が命を落とすという事件が発生。
警察は事件発生後1時間という早さで、元軍人で腕利きスナイパーだったジェームズ(ジョセフ・シコラ)を容疑者として拘束する。
だが彼は黙秘を続け、検察官に「ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)を呼べ」とだけ伝える…。

予告映像

感想

推理小説家リー・チャイルドの「ジャック・リーチャー シリーズ」をトム・クルーズ主演で映画化した『アウトロー』を鑑賞。
原作者の承諾を得ているとは言え、身長が2メートル近くある屈強な主人公を小柄なトム・クルーズが演じる事に古参ファンは面食らったに違いない。
この感じで行くと実写化が報じられた『戦闘妖精雪風』も大いに改変されそうだ。
 
白昼堂々発生した無差別狙撃事件。あまりにも証拠が揃い過ぎた犯罪現場。犯人のスピード逮捕。
ケネディ大統領暗殺事件」よろしく陰謀の匂いがプンプンする奇妙な事件に名指しで指名された元凄腕秘密捜査官ジャック・リーチャーが類い稀な洞察力を駆使して真犯人を追い詰めていく…
 
手垢のついた設定とあらすじで目新しさは皆無だが、そこは曲がりなりにもトム・クルーズ主演作。
小気味良い演出やサスペンスフルな展開によって2時間越えの本編も全くもって苦になりません。
 
トム・クルーズは例によって何時ものトム・クルーズですが、脇を固めるキャラクターがなかなか個性的で面白い。
この後、世界一ついてない男の息子役に抜擢されるジェイ・コートニーが悪役を演じていたり、思わぬ活躍を見せるガンショップの親父のふてぶてしさなど、シャレたジョークを交えたセリフ回しや、クスッとさせる描写などが随所に散りばめられており楽しませてくれる。
 
アクションに関しては全体的に地味で、黒幕も拍子抜けするくらい手応えがないものの、トムの動きは相変わらずキレッキレで満足度高し。
原作はシリーズ物だが変に続編を匂わせる終わり方にしなかったのも個人的には好印象でした。
 
ちなみに本作の出来に気を良くしたのかトム・クルーズは監督のクリストファー・マッカリーを『Mission:Impossible 5』の監督に抜擢したそうで、そちらがどうなるかも今から楽しみです。