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『オブリビオン』(2013年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: OBLIVION
製作: 2013年 アメリ
時間: 124分
原作: ジョセフ・コシンスキー
監督: ジョセフ・コシンスキー 
脚本: カール・ガイダシェク 、マイケル・デブライン 
音楽: M83
出演: トム・クルーズ(ジャック・ハーパー)
    モーガン・フリーマン(ビーチ)
    オルガ・キュリレンコ(ジュリア)
    アンドレア・ライズブロー(ヴィクトリア)
    ニコライ・コスター=ワルドー(サイクス軍曹)
    メリッサ・レオ(サリー)

あらすじ

エイリアン「スカヴ」の侵攻から60年。
月が破壊され天変地異が襲った地球は荒廃し、生き残った人類は他の惑星への移住を余儀なくされていた。
そんな中ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)とヴィクトリア・オルセンアンドレア・ライズブロー)は地球に止まり、「スガウ」の生き残りから資源プラントを警備する無人機ドローンを管理する任務に就いていた。
 
最良のパートナーとして日々を送る2人。
だが任期終了を間近に控えたある日、ジャックは上層部の命令を無視して墜落した宇宙船から夢の中に現れる女性と瓜二つなジュリア・ルサコーヴァ(オルガ・キュリレンコ)を救出する…。

予告映像

感想

キムタクよろしく、どんな役を演じても大体同じなトム・クルーズ主演、『トロン:レガシー』のジョセフ・コシンスキーがメガホンをとったSF映画オブリビオン』を観る。
 
キャッチコピーで「この未来は誰も予想できない。」などと書いてあるが、ハッキリ言って普通に映画を観てる人間ならあらすじ読んだだけでオチが読める。
 
記憶を消され、行動を制限され、敵の正体すら知らない主人公。
戦いに勝利したはずなのに地球を捨て、機械的に任務を言い渡すだけの上司。
このキーワードから導き出される答えなんて1つしかないだろう?。
(というか予告映像からしてネタバレし過ぎである)
 
クールな映像は美しいと思うが、登場するバトルシップは『カウボーイビバップ』に登場するモノシステムそのものだし、生き残ったスガウ(実は○○)のステルス装備は完全にプレデター
荒廃した世界は『猿の惑星』など数々のSF映画と変わり栄えしなければ、決着の付け方は『インデペンデンス・デイ』という何から何まで既視感だらけ。
 
ストーリー展開もテンポが悪く、同じ場所をいったりきたり。
目玉となるアクションシーンもなければ、肝心の謎を早い段階にバラしてしまうので、その後は惰性で進むしかない。
しかも、まさかまさかのドッペルゲンガー登場には思わず苦笑い。
(この意味は観れば解ります)
これ上手く編集すれば90分くらいになったのではないか?。
 
最後は間接的なネトラレというか、いくら○○○○だからってあれを受け入れるヒロインってどうなのよ?。
感動のラブストーリー風に締めくくっているが私は疑問しか湧いてこなかった。
 
共演は英国で数々の賞を受賞している注目株アンドレア・ライズボロー、『007/慰めの報酬』のオリガ・キュリレンコ、言わずと知れた名優モーガン・フリーマンなど華があり、フランスのテクノバンドM83が手掛けたBGM(特にエンディング)は素晴らしいと思うのだが、それ以外の部分は極々平凡な作品でした。