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『ヒア アフター』(2010年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: HEREAFTER
製作: 2010年アメリ
時間: 129分
出演: マット・デイモン(ジョージ)
    セシル・ドゥ・フランス(マリー・ルレ)
    フランキー・マクラレン(マーカス/ジェイソン)
    ジョージ・マクラレン(マーカス/ジェイソン)
    ジェイ・モーア(ビリー)
    ブライス・ダラス・ハワードメラニー
    マルト・ケラー(ルソー博士)
    ティエリー・ヌーヴィック(ディディエ)
    デレク・ジャコビ(-)
    ミレーヌ・ジャンパノイ(-)

予告映像

感想

俳優だけでなく監督としても成功を納め、今や「ハリウッドの生きる伝説」となったクリント・イーストウッドが「死」と向き合う事で立ち直っていく人々を描いたヒューマンドラマ。
 
奇しくも日本公開中に東日本大震災が発生し、スマトラ島沖地震によって発生した津波を扱ったシーンが含まれる事から観客への配慮で上映打ち切りとなった本作ですが、ユアン・マクレガーナオミ・ワッツの『インポッシブル』に比べればあくまで導入部の1エピソードであり、それ自体がメインに描かれている訳ではありません。
 
物語は「バカンス先で津波に呑まれ臨死体験をしたキャスター」・「死者との対話によって心を擦り減らした超能力者」・「事故で失った双子の兄との再会を望む孤独な少年」の3人にスポットを当て、さまざまな境遇で傷付いた彼等が再生に向けて歩き出すまでの姿を静かな音楽と映像によって優しく描きます。
 
最後に死者がしれっと姿を現し残された家族と感動の再会を果たすお涙頂戴作品とは違い、一歩引いた出しゃばらない演出が好印象。
このあたりは監督の年齢も関係しているのかもしれません。
 
地味ですが暗くならず観終わると前向きな気持ちになれる意外とポジティブな映画ですが、マット・デイモンがキャスターに一目惚れしてニヤニヤ妄想するなどロマンス回りの描写は意味不明でした。
普通に料理教室のお姉ちゃんとくっ付けばいいのに、いつの間にか居なくなっちゃうし、なんだかなぁ~って感じです。