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『探偵はBARにいる』(2011年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

製作: 2011年 日本
時間: 125分
原作: 東直己
監督: 橋本一 
音楽: 池瀬広
出演: 大泉洋(探偵<俺>)
    松田龍平(高田)
    小雪(沙織)
    西田敏行(霧島敏夫)
    田口トモロヲ(松尾)
    波岡一喜(佐山)
    有薗芳記(田口幸平)
    竹下景子(近藤百合子)
    石橋蓮司(岩淵恭輔)
    松重豊(相田)
    高嶋政伸(<俺>を拉致した男)
    マギー(源ちゃん)

あらすじ

札幌のススキノで探偵業を営む男(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)は「コンドウキョウコ」という謎の女から不可解な依頼を受ける。
さっそく彼女の指示通り調査を開始するのだが、その直後謎の男たちに連れ去られ雪の中に埋められてしまう。
命からがら脱出しこんな目に遭わせた相手へ報復するべく「コンドウキョウコ」の正体とその目的を探ろうとするのだが、事件は誰も予想しなかった方向に進展していく…。

予告映像

感想

御多分に洩れず放送回数が激減した「日曜洋画劇場」の特別企画で地上波初ON AIRされた自称「北海道の星」こと『水曜どうでしょう』の騙される方担当・大泉洋さんと、今回は英太くんが相棒でも便利屋でもない松田龍平くんがまたしてもサラッと凄い事をする奴を演じている『探偵はBARにいる』を観賞。
 
作品データと放送時間を計算すると相当の場面がカットされている様ですが、それを差し引いてもなんかイマイチでした(;一_一)
ジャズ主体のBGMとモノローグを多用した構成でハードボイルド風に作られていますが、物語自体は実に凡庸で「コンドウキョウコ」の正体も意外性皆無。
松田龍平くん演じる高田も相棒という割に出番が少なくバディムービーとして成立していないし、終始札幌ロケと大泉洋を前面に押し出しただけという印象。
その大泉さんも『水曜どうでしょう』に近い乗りで演じている為、今にも藤村Dの声が聞こえて来そうで集中出来ませんでした(苦笑)。
 
主人公の探偵はヘタレでこそありませんが、あまり優秀とは言えず、終始やられっぱなしで最後もコロッと騙されて何も出来ず仕舞い。
結局小雪さんがウエディングドレスという死に装束を身に纏いチョウ・ユンファばりに悪党どもに鉛玉を叩き込んで終了~。
これではカタルシスも何もあったもんじゃない。
 
ノーカットで観もしないで色々書いてホント申し訳ないのですが、私は「極上のエンターテインメント」とは到底思えませんでした。
原作は未読ですが、こういう作風ならば映画よりもテレビドラマでじっくりやった方が良い気がします。
前評判もそこそこ良かったので勝手に『アフタースクール』みたいな意外な結末を期待してしまったのですがハードル上げ過ぎたかなぁ…。