スタッフ&キャスト
あらすじ
20年以上コンビを組み固いきずなで結ばれたニューヨーク市警のベテラン刑事、ターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)。
あるとき、犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生し2人は捜査に乗り出す。
状況証拠などは犯人が警察関係者である事を示しており、動機のあるタークに疑いの目が向けられる。
身の潔白を主張するタークを彼を擁護するルースターだったが、事件は2人の人生を大きく変える結末へと突き進んで行く…。
予告映像
感想
男の美学が詰まった傑作にしてあの『ダークナイト』も手本にしたマイケル・マン監督の『ヒート』以来、久しぶりにアル・パチーノとロバート・デ・ニーロが共演を果たした『ボーダー』が深夜に放送されていたので録画して観賞。
「別撮り疑惑も出た『ヒート』と違って本作ではガッツリ共演してまっせ」
という話だったのですが、それ以前に映画としての出来が残念過ぎて悲しくなりました。
いやホント真犯人の正体とかオチが何の意外性もなくてビックリする。
悪人なら平気で殺しそうな暴れん坊刑事デ・ニーロと、冷静沈着で何を考えているか解らないクールな刑事パチーノが「共演」という言葉通り多くの場面で2ショットになっているのですが、この有り難味のなさは何だ?。
一緒の画面に収まっている時間こそ少ないが『ヒート』の方が、よっぽど「共演している!!」と実感出来たぞ…。
というか、そもそもこの役をこの2人が演じる必然性があったか疑問。
正直言って『CSI』などのテレビドラマ1エピソード程度の厚みしかないこんな物語に出演した意味が分からない。
ビールっ腹を晒しすっかり老け込んで覇気が無くなったデ・ニーロとパチーノが演技を安売りする姿を観ていると切ない気持になってくる。
いかなる名優も寄る年波には勝てないという事か…。