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『ダーケストアワー 消滅』(2011年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE DARKEST HOUR
製作: 2011年 アメリカ/ロシア
時間: 90分
監督: クリス・ゴラック  
脚本: ジョン・スペイツ
音楽: タイラー・ベイツ
出演: エミール・ハーシュ(ショーン)
     オリヴィア・サールビー(ナタリー)
     レイチェル・テイラー(アン)
     マックス・ミンゲラ(ベン)
     ジョエル・キナマン(スカイラー)
     ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤ(ヴィカ)

あらすじ

ビジネスチャンスを掴む為、モスクワを訪れた若き企業家ショーン(エミール・ハーシュ)とベン(マックス・ミンゲラ)は、その晩立ち寄ったクラブで突如停電に見舞われる。
外に出た彼らは空から正体不明の光が地上に降り注ぎ、"それ"が人間を襲い粉々にしていく光景を目撃。
食糧庫に身を隠し難を逃れたショーンたちは、生き残った仲間と共に一路アメリカ大使館を目指すのだが…。

予告映像

感想

『ナイトウォッチ』『ウォンテッド』で知られるティムール・ベクマンベトフがプロデュースし、ハリウッドの若手俳優を多数起用して製作された低予算侵略SF。
邦題は余計な物が付いてD級臭が半端ないけど本編はビジュアル面など割とよく出来ていて普通に楽しめます。
 
物語はプレゼンの為モスクワを訪れたアメリカ人御一行様が謎のエイリアンの襲撃に遭遇し異国の地でサバイバルを余儀なくされるという筋書き。
ドゴラの親戚みたいななりをして触れた生物を分解して行くエイリアンが不気味で、接近すると電球が光るというドキドキ設定も面白い。
ただ、終盤で明らかになる、どう見てもポケモンにしか見えない実体に関しては「えっ?」て感じで、個人的にはクラゲみたいなビジュアルのまま最後まで行って欲しかった。
 
嫌味な奴だけど最後は勇敢に戦うインテリがいたり、ギャーギャー騒いで犠牲者を増やすバカ女がいたり、問題行動が目立つ主人公を律する親友がいたりと、パーティー編成もお約束なら、
無人となった街で行われるサバイバル劇というシチュエーションはまんま『28日後…』で斬新さは皆無。
 
舞台がロシアである必然性だったり、大切な仲間を失った主人公の成長も然程感じられず、お世辞にも完成度が高いとは言えませんが、大味かつワンパターンなハリウッド映画とは一線を画したビジュアルと侵略目的に説得力のあるエイリアンはなかなか良かったと思います。
 
 
それにしてもこの映画。
主人公が「打ち合わせ」と書かれたTシャツを着ていると思ったら、インテリアで掛け軸や招き猫まで登場して妙に日本アピールしているのは何故?。