旧いまここにあるもの

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「EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.」 (Blu-ray)

戸惑いと称賛の賛否両論を持って迎えられた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が公開から5ヵ月というハリウッド映画ばりのスピードでソフト化。
前作『破』は封切りから発売まで1年近く掛かっただけに心底驚かされました。
 
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パッケージはこれまで同様イメージカラーを全面に押し出したシンプルなデザイン。
 
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こちらはアニメイト購入特典の「ステンレス製マグカップ」。
ペン立てにでもしようかな?。
 
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初回生産分特典としてテーマソング「桜流し」を含むサウンドトラックが封入されていますが、これまであった本編切り出しフィルムはオミットされてしまいました。
ブックレットの内容は劇場パンフの豪華版からの抜粋を含む設定画、メイキング映像の補足説明、サントラ収録曲の歌詞などでメインスタッフorキャストなどへのインタビューはなし。
 
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ここで驚いたのが「ネーメジィスシリーズ」と呼称されていた敵の欄にEvangelion Mark.04」と表記されていた事。
エヴァ4号機はネルフ第二支部と共に消滅した筈ですが一体どういう事でしょうか?。
謎は深まるばかりです。
 
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特典映像には新宿で上映された「EVA-EXTRA 08」や『金曜ロードSHOW』で流れた衝撃のピアノ予告なども網羅。
(ただし2号機が宇宙空間で戦っている「金曜ロードショー版予告」や「DVD&Blu-ray プロモーションリール」は未収録)
恒例となったメイキング映像「Rebuild of EVANGELION:3.33」や「AR台本」に関しては引き続き収録されています。
 
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驚いたのが「巨神兵東京に現る」が特典枠ではなく本編の一部として収録されていた事。
商品のデータによると公開時より本編時間が10分ほど長くなっていましたが、どうやらこの分が加算されただけな様で新規カットは認められませんでした(;一_一)
音声に関しても「5.1ch」と「2ch」のみで『序』『破』にあった「DTS-HD」や「ドルビーTrueHD」といった上位音声が省かれており、何だかグレードが下がった印象を受けてしまう。
今まで同様「3.33」とバージョンアップ表記になっていますが、その恩恵は感じられませんでした。

私が最後に劇場で『ヱヴァ:Q』を観たのが12月20日なので実に4ヶ月ぶりの本編観賞。
追加カットあると思い超集中して観たのでめっちゃ疲れました(苦笑)。
今更ながら冒頭の東映のテロップにあえて古いタイプを使ったのは過去の特撮作品へのオマージュなのでしょうか?。
 
どうせならと日本語字幕を付けてみたのですが最初にマリが離脱するシーンが「あとはセルフサービスで よろPく~っ」になっていて笑う。
ヴンダーからシンジを奪取し飛び立つMark.09に「あいさつぐらいしてけ おらぁー!!」と悪態ついたり、第12の使徒を前に「鬼が出来る蛇が出るか気になるジャ」とオヤジギャグをかますなど、シリアスな『Q』においてマリは良いムードメーカーですね。
クライマックスで13号機に取り付く直前の乳揺れサービスカットもBlu-rayなら繰り返し観れるぞ!(笑)。
 
台詞と言えば、ヴンダーで一番偉い筈のミサトさんが艦内通信に「私です」と出る所や、カヲルくんの「元気 少ないね」など、ちょいちょい引っ掛かる場所がありますね。
後者はまぁカヲルくんだし驚く事ではないんだけど(笑)、前者は艦長であるミサトさんより偉い人なんていないでしょうから「私よ」でいいと思うのですが…。
 
試聴中自由に一時停止orスロー再生出来るのもソフト版ならではの楽しみ方で、コードトリプルセブンを発動した2号機に肉球がある事に今回初めて気付きました(笑)。
ヴンダーの起動作業中2号機がプログナイフを自分の足に刺して海中で機体を固定していたり、シンジが目の当たりにする『旧劇場版』のサードインパクト後より酷い14年後の世界の姿など、映画館では解り辛かったシーンもバッチリ見れる。
けどネルフ本部周辺はカオス過ぎて止めて見ても位置関係がサッパリ解らんです…(汗)。
 
終盤の第九が流れてからのディザスターシーンはBDで観るとインフィニティの骸や街の残骸など情報量が多く本当に驚かされますね。
そしてカヲルくんの首が爆ぜるシーンは何度観ても「うわっ…」てなる(苦笑)。
あんなんシンジじゃなくても心が折れますよ…。
 
しかし「安らぎと自分の場所を見付ければいい 縁が君を導くだろう」というカヲルくんの遺言(予言?)や、予告の「だとり着いた場所が彼に希望を教える」という一文など、やはり『シン・エヴァンゲリオンでは生き残った人々のコロニーでシンジはトウジを始めとする旧友たちと再会するのでしょうか?。
世界を壊した張本人であるシンジがそうした人々と出会っても責められるだけな気もしますが、再び初号機に乗る切っ掛けはやはりそういった人と人の繋がりであって欲しいと思います。
 
ラストシーンは改めて観るとシンジ、アスカ、レイの3人がエヴァを捨てた様な描写になっているのも大変興味深い。
『旧劇場版』を彷彿とさせる廃墟の街を越え、丘を登り、晴れやかな空の向こうに歩いて行く姿には、
「どんなに世界が壊れても、例えエヴァを失っても生きて行くんだ」
という強い意思と確かな希望を感じとる事が出来て清々しいとすら思えます。
 
例によって次回予告はCGによってモデリングされたエヴァ8+2号機の無双シーン。
戦っている量産型エヴァ(インフィニティ?)のデザインがMark.06だったり、もう何が何だか解りません(苦笑)。
十中八九これは暫定版予告でしょうから軽く流すのが一番だとは思いますが、ホント完結編は何時やるのやら…。 
ここまで来ると「西暦2015年公開」にして、その年を「エヴァイヤー」とか名付けて盛大に盛り上げそうな気がするのは私だけでしょうか?。