旧いまここにあるもの

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原作:うえお久光 作画:綱島志朗 『紫色のクオリア.2』 (電撃コミックス)

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代表作である「JINKIシリーズ」があんな事になってしまった綱島志朗さんの最後の砦かもしれない、うえお久光さん原作の同名ライトノベルコミカライズ第二弾!!。
とらのあなで購入し「特製掛け替えカバー」をGETしました。
 
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人間がロボットに見える少女・毬井ゆかりと彼女によって"直された"少女・波濤学。
衝撃的な出会いを果たした2人の前に留学生のアリス・フォイルが現れ運命が動き出す―。
 
1巻目で描かれた毬井についてのエトセトラから物語は各方面で絶賛された1/1,000,000,000のキスへ突入。


警告しよう。
ここから物語は、急転する-------


の言葉通り世界観は一変。
ゆかりを喪った学が並行世界の自分と協力し"あらゆる可能性"を辿り友のための戦いを始める。
 
タイトルにもなっている「クオリア」「シュレディンガーの猫」といったキーワードで人をロボットと認識してしまう「毬井ゆかり」を定義しようとする冒頭の会話から小難しい話が延々と続き頭がパンクしそうになります(苦笑)。
 
しかし理解してしまえばこっちのもんで、あとはもう勢いで巻末まで読み進める事が出来る。
ゆかりによって携帯を材料に修理された左手に掛かって来る"自分"からの電話。
それは別の可能性を辿る並行世界の自分自身であり、学はその力を使いゆかりを死へと追いやった真相に近付こうとする。
 
「フェルマーの原理」を使い∞に存在する自分達が目的の一点に向かう様を光の性質に例える件などは本当に圧巻。
「あたしは 光のように 行動を 開始した」
の一文でこの巻は終了。
早く次巻が読みたいです!!。