スタッフ&キャスト
あらすじ
銀行強盗を生業とするゴードン(イドリス・エルバ)とジョン(ポール・ウォーカー)、A.J.(ヘイデン・クリステンセン)、ジェイク(マイケル・イーリー)とジェス(クリス・ブラウン)の兄弟は、人を傷付けず目的の物を奪い取るプロの犯罪チーム。
そのスマートな手口で年に1度大仕事をこなし後は強奪した金で優雅に暮らす日々を送っていたのだが、彼らの前に刑務所を出所したかつての仲間ゴースト(ティップ・“T.I.”・ハリス)が現れ、ある計画を持ちかける。
一方、犯人逮捕に執念を燃やすロサンゼルス市警の刑事ジャック(マット・ディロン)は僅かな手掛かりから犯人像を絞り込み、ゴードンが事件の首謀者ではないかと疑いを抱き始めていた…。
予告映像
感想
奪った金で優雅な生活を送るセレブ強盗達の犯罪映画。
など地味に豪華な俳優を揃えていて、それなりに楽しめる作品。
華麗なる犯行手口や適度な銃撃戦。
街を疾走する追跡劇など見所は多いのだがハッキリ言ってオリジナリティに関しては希薄である。
現実の犯罪が映画を真似るのはよくある事でむしろリアルなのかもしれないが、そういった部分を生かし『ザ・タウン』の様なリアル志向で行くかと思えばパッとしなかった強盗団の1人が行き成りフリーランニングという隠し芸を披露し取って付けた様な見せ場を作るチグハグ展開が目に付いた。
日本の予告では『オーシャンズ11』を引き合いに出しているがメンバーの個性は皆弱く、しかも警察側の視点まで組み込んだ欲張り設定で作り手がどこにスポットを当てたかったのか最後まで解らなかった。
結果、誰にも感情移入出来ず傍観者的のまま映画は終了。
その所為で結末に関しても淡泊な印象しか受けませんでした。
キレのある演出や役者の演技など細かな部分には光る物を感じるので映像だけでも取り敢えず107分間退屈する事はないでしょうが、それ以上の「何か」には期待しない方が良いと思います。