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『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』 ★★☆☆☆

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製作 2009年 日本
時間 130分
原作 都築真紀
監督 草川啓造
脚本 都築真紀
音楽 佐野広明
出演 田村ゆかり高町なのは
   水樹奈々フェイト・テスタロッサ
   水橋かおりユーノ・スクライア
   桑谷夏子(アルフ)
   高橋美佳子クロノ・ハラオウン
   五十嵐麗(プレシア・テスタロッサ
   浅野真澄(リニス)
   松岡由貴(エイミィ・リミエッタ)
   久川綾リンディ・ハラオウン

あらすじ

平凡な小学三年生「高町なのは」はある日、公園で傷付いたフェレットを保護する。
しかしこのフェレット実は地球に散らばった危険な魔法技術遺産「ジュエルシード」を封印すべく異世界からやって来た少年「ユーノ・スクライア」が変身した姿であった。
負傷してしまった「ユーノ」に代わり「ジュエルシード」集めを引き受ける「なのは」。
だがそんな彼等の前に、同じく「ジュエルシード」を集める謎の少女「フェイト・テスタロッサ」が現れる…。

予告映像


感想

PCゲームとらいあんぐるハート3のスピンオフ作品としてスタートし何時の間にやら原作以上の人気と知名度を誇る作品へと成長した魔法少女リリカルなのは
今回の劇場版はTVシリーズ第1期のストーリーを踏襲して制作された完全新作映画となっている。

本作は原作となったシリーズの第1期同様、直球ド真ん中の魔法少女物」として非常に良く出来ており、このジャンルの「お約束」(動物の相棒・主人公は小学生・華麗な変身シーンなどなど)を確りと踏まえた描写には懐かしさすら感じる。

しかし近年の劇場版リメイク作品(『ヱヴァ新劇場版』『グレンラガン』『エウレカセブンなど)がTV版からキャラクターやシナリオを大幅に変更し全く新しい解釈が加わる事が多いだけに、驚くほど原作に忠実に作られた本作には逆に物足りなさを感じてしまった。
背景や作画面など映像密度もTVシリーズとそれ程大差なく、終始「劇場版を観ている!!」という気分にはなれませんでした。

前記した魔法少女物」としての王道だったり「起承転結」がハッキリしているストーリーは見事で作品の予備知識が無い初心者や子供でも普通に楽しめると思います。
その一方で既に概要を知っている人間にはそれほど目新しさがなく、これだけ変えないのなら態々完全新作映画でやる必要があったのだろうか?とも思ってしまいました…。