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アニメ版『涼宮ハルヒの溜息』全5話で完結。

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学園祭に向けて映画を撮ると言い出したハルヒに何時もの様に駆り出されるSOS団の面々。
鶴屋さんや国木田・谷口を巻き込んで快調に進むと思われた撮影だったが、傍若無人ハルヒと見兼ねたキョンが遂に大喧嘩。
加えてハルヒが映画に求める願望が現実に反映され世界そのものが変質し始めてしまう。
果たして映画は無事に完成するのか?。そしてハルヒによって現実とフィクションの境目が曖昧になって行く世界の運命や如何に…。
涼宮ハルヒの溜息は言ってしまえば朝比奈みくるの冒険」制作の裏側で起こった事件を描くドキュメンタリーです。

みくるビームによる殺人未遂。白一色になる鳩。秋に咲き乱れる桜。喋る三毛猫(しかもオス)。とてつもない破壊力を発揮するモデルガン。学校内に出没する謎の冒険者達。etc.

あんなゆる~い自主制作映画が、まさかこんな大事件の数々を経て完成していたとは驚きです。

私的には「溜息Ⅳ」において勃発したハルヒVSキョンの抗争が印象的で。
この回のハルヒは度を越した行動&言動によってかなり嫌味な娘に描かれていて手を上げたキョンの行動に説得力を与えています。
今までハルヒの行いを黙認していたキョンがキレた事も新鮮でしたし、ハルヒハルヒで今まで自分の味方だと思っていたキョンに怒られた事で凹むのも子供みたいで可愛いかった(お陰でみくる虐めも全部チャラだww)。
その後2人は和解するのですが、その時にキョンの発した言葉によって事態は急展開。
張り切りまくったハルヒの願望が際限なく現実の物になって行きます。

フィクションと現実を混同したハルヒによって引き起こされるあり得ない出来事の数々。
同時にSCS団メンバー内でも「未来人・みくる」「宇宙人・長門」「超能力者・古泉」それぞれの立場や互いに抱く疑念までもが表面化し物語は暗礁に乗り上げてしまいます。

そんなギクシャクした関係と世界の危機を解決したのはやっぱりキョン!!。
ハルヒに言わせた魔法の言葉(笑)。
「この物語はフィクションです」
世界を救ったのがこの一文とは爆笑ですが、ハルヒが其処を混同していただけにもの凄い説得力がありました。

今回の涼宮ハルヒの溜息を踏まえた上で改めて朝比奈みくるの冒険」を観返すと数年の時を経て両エピソードの点と点が見事に繋がって行く事に感動します。
勿論原作の力もあるのですが放送順等でこういった展開に持っていった制作側の確信犯的な犯行に私は脱帽してしまいました。

さて涼宮ハルヒの憂鬱第2期も1クールと考えるとそろそろ終わりを迎える筈ですが、いかんせん予告が無いので次回どうなるかは不明。
今までの一筋縄ではいかない展開を考えるとスタッフはまた何かギミックを仕込んでいそうですが果たして…。