旧いまここにあるもの

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ドラマ版『ブラッディ・マンデイ』終わった

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いや~なかなかどうして上手く出来ていたのではないでしょうか?。
あの原作を1クールのTVドラマでやると聞いて、最初は「駄目だろ」とか思っていたのですが、
原作の脚色の仕方。キャラクタの配し方。展開等。
日本のドラマとしては十分過ぎるクオリティを維持していました。

とは言っても、やはり細かい部分でのツッコミがありました。
例えば、最初のブラッティX感染者の女性が、1人暮らしなのにチェーンもしないで玄関の扉を開けるとか。
特殊部隊が奇襲攻撃なのに突入前にバタバタと足音立てまくるとか。
実銃にはありえないパーティング・ライン(安物のモデルガンにある継ぎ目)がドアップで映ったり等々…。

あと演技に関してもサードi側は控えめで良いのですが、テロリスト側が調子乗り過ぎて駄目!!。
J役の成宮くんもやり過ぎで、頭が良いと言うよりは頭がイタイ子になってました。
こういう役って力加減が難しいと思うけど、もっと気品が欲しかった。
あと雑魚のテロリスト達はもっと駄目!!。
特に学園に立て篭もった2人(太っちょと切れ目)。
素人相手だからって隙見せすぎ!!、てかコイツ等が素人(爆)。
もっとテロリストっぽくしろよ!!。あれじゃあ銃持って天狗になったアホな不良!!。
自分達よりも数が多い相手に不用意に近づくとか無謀の極み。

てな感じでどうにも詰めが甘い!!。
ホントこの程度の事を改善出来なかったのが非常に残念。


逆に評価する点としては。
やはり原作では漫画的強さ全開の音弥&あおいを普通の学生にし、ジャック・デイモンを出さなかった事が良かった。
アレ実写だとフィクション臭プンプンだから廃した脚本家のジャッジはナイスです!!

あと発砲シーンが少なかったのも好感が持てる。
普通日本人て、ドラマでも映画でもバカみたいに撃たせたがるんですが其処を抑えて、要所要所に絞ったのは良かったです(まぁ制作費等の理由もあるのでしょうが…)。

最終話の「宝石箱」の中身が単に核爆弾ではなく、中性子爆弾なのもリアル。
まぁココは原作をなぞっているからドラマ・スタッフの力とは言い難いかもしれない。
だが爆弾自体の作り込みは上手い!!。某『ガリ○オ』最終回のコント爆弾と比べると月とスッポン!!。

ラストのハッピーエンドと言い難い終わり方も私は好きです。
続編の為のフラグだろうか?、となると映画にでもなりそうだが…。

なんだかんだ言っても、日本ドラマとしては異例のスケール&クオリティだったと思う。
俳優達連れてガンガン外ロケしたのも、スタジオに引き篭もって物語りに広がりを見せない近年のドラマより全然野心的。
なんでもかんでも2時間の映画にしなくても、良い物が作れる事を見せ付けてくれた。

携わったスタッフ・キャストの方々に拍手と感謝の言葉を送りたいです。
今作が良い意味で今後の日本ドラマ界に影響を与えてくれる事を願っています…。