スタッフ&キャスト
製作 2007年 日本時間 102分
監督 安藤真裕
原作 BONES
音楽 佐藤直紀
脚本 高山文彦
声の出演 長瀬智也(名無し) 知念侑李(仔太郎) 竹中直人(祥庵) 山寺宏一(羅狼) 石塚運昇(領主) 宮野真守(戌重太郎) 坂本真綾(萩姫) 大塚明夫(虎杖将監) 筈見純(絶界) 野島裕史(風午) 伊井篤史(白鸞)
あらすじ
過去のある出来事から刀を封印し、戦乱の世を流れる流浪人の"名無し"。道中彼は朽ち果てた寺で襲われていた少年"仔太郎"と犬の相棒"飛丸"を助ける。
なし崩し的に2人と1匹で旅をする事になるのだが我の強い2人は互いに反目しあってしまう。
しかし旅を続ける内に互いの過去と境遇を知り、理解しあい打ち解けていく。
だがそんな彼等に明国から"仔太郎"を付け狙い渡って来た謎の武装集団の魔の手が迫っていた…。
予告映像
感想
近年アニメでも大作にはCGが多様され手描き主体のアニメ映画をとんと観なくなった。だが『ストレンヂア』は全編アクションに次ぐアクション、しかも人対人のチャンバラ!!。
日本アニメ界の十八番たる手描きアニメ。そのレベルの高さと素晴らしさを実感出来る!!。
アニメでアクションをする場合、アニメーターが人の肉体や筋肉の動きを熟知し、空間把握が出来ていないと描けないと言われる。
それをあえてメインにして、全編とても高いクオリティーを維持している今作のスタッフの力量と努力は凄まじく。
取り分け、中村豊さんが担当したクライマックスの名無しVS羅狼の対決は実写では真似出来ないアニメならではの表現を含んだダイナミックなアクションが展開する。
この時代にこれだけの手描き作品を作ってくれたスタッフに感謝!!。
さて今作で声優に初挑戦した長瀬くんと知念くんですが。
率直に言って良かったと思います、このイジメ的な豪華キャスティング(笑)の中で大健闘してました!!。
知念くんは、やや棒読みではありましたが、若いですし初挑戦なのだから仕方がない。
しかも仔太郎は喜怒哀楽のハッキリとしたキャラなので名無しよりも演じるのは難しかったと思います。
セリフも後半にはあんまし気にならなくなりましたし及第点!!。
しかも仔太郎は喜怒哀楽のハッキリとしたキャラなので名無しよりも演じるのは難しかったと思います。
セリフも後半にはあんまし気にならなくなりましたし及第点!!。
そして本業者の中では唯一のメインキャラ、羅狼を演じた山寺さんの存在感と役者魂はやはり凄かった!!。
明国側のキャラは日本語と中国語のダブルキャストなのですが、ただ1人山寺さんは中国語もご自身で担当されてました。
この中国語の発音がどの程度合っているかは本場の人でないと解りません。
ですが、そこまで役を作り込む山寺さんの姿勢に、声優という仕事に誇りを持った素晴らしい役者さんなのだと再実感しました!!。
全体的に文句無しと言いたいのですが1つ気になった点があって、それは死の描写。
今作はオリジナルの劇場作品としては異例のキャラクターの多さで、その殆どが戦って死ぬ。
他の一般兵(いわゆる雑魚キャラ)に至っては、余りに弱くばったばったと切り捨てられる。
その辺りの描写は『キルビル』的で、1つ1つの痛みや死があまりに簡略化されていて、ある種でギャク的な殺され方も目に付きました。
勿論、スタッフは「B級チャンバラ映画を目指した」と言っていたのでワザとだとは思うのですが、リアル路線の中ではやや浮いていたと感じました。
この『ストレンヂア』は、アニメファンは観ていて堪らないシーンの連続だし、アニメを観ない人でも楽しめる出来栄え!!。
今回オリジナルの時代劇物で映画作品。監督の安藤さんは一般人には無名の方。
大衆を引き付ける要素は少なく、あるとすればメインキャストにジャニーズの2人を排した位。
それでもこれだけの大作を作り上げたボンズのチャレンジ精神に脱帽!!。
日本アニメの実力を知る意味でも是非観て頂きたい一本です!!。
明国側のキャラは日本語と中国語のダブルキャストなのですが、ただ1人山寺さんは中国語もご自身で担当されてました。
この中国語の発音がどの程度合っているかは本場の人でないと解りません。
ですが、そこまで役を作り込む山寺さんの姿勢に、声優という仕事に誇りを持った素晴らしい役者さんなのだと再実感しました!!。
全体的に文句無しと言いたいのですが1つ気になった点があって、それは死の描写。
今作はオリジナルの劇場作品としては異例のキャラクターの多さで、その殆どが戦って死ぬ。
他の一般兵(いわゆる雑魚キャラ)に至っては、余りに弱くばったばったと切り捨てられる。
その辺りの描写は『キルビル』的で、1つ1つの痛みや死があまりに簡略化されていて、ある種でギャク的な殺され方も目に付きました。
勿論、スタッフは「B級チャンバラ映画を目指した」と言っていたのでワザとだとは思うのですが、リアル路線の中ではやや浮いていたと感じました。
この『ストレンヂア』は、アニメファンは観ていて堪らないシーンの連続だし、アニメを観ない人でも楽しめる出来栄え!!。
今回オリジナルの時代劇物で映画作品。監督の安藤さんは一般人には無名の方。
大衆を引き付ける要素は少なく、あるとすればメインキャストにジャニーズの2人を排した位。
それでもこれだけの大作を作り上げたボンズのチャレンジ精神に脱帽!!。
日本アニメの実力を知る意味でも是非観て頂きたい一本です!!。