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『X-ミッション』(2015年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Point Break
時間: 114分
製作: 2015年 アメリ
脚本 カート・ウィマー
音楽: トム・ホルケンボルフ
出演 エドガー・ラミレス(ボーディ)
    ルーク・ブレイシー(ジョニー・ユタ)
    レイ・ウィンストン(パパス)
    テリーサ・パーマー(サムサラ)
    デルロイ・リンドーホール指導官

あらすじ

元アスリートの若きFBI捜査官ジョニー・ユタは、エクストリームスポーツのカリスマ、ボーディが率いる超一流アスリート集団への潜入捜査という指令を受ける。ボーディ一味には、そのスキルを駆使した前代未聞の犯罪を実行している疑いがあった。命がけで潜入に成功したユタは、ボーディが犯罪の首謀者なのか、その証拠をつかむために捜査を続けるが、命知らずなアスリートたちと行動を共にするうち、ユタとボーディとの間にも信頼と友情が芽生え始める…。

告映像

感想

マフィア絶対殺すマンこと『ジョン・ウィック』で再ブレイクを果たしたキアヌ・リーブス出世作ハートブルー』をリメイクした『X-ミッション』を鑑賞。

大まかな筋書きこそ同じなれど全体的に似て非なる作品に仕上がっており、「エクストリーム・スポーツ」を多用する辺りはむしろヴィン・ディーゼルの『トリプルX』を彷彿とさせる。
主演は『スパイ・レジェンド』ピアース・ブロスナンと共演していた若い頃のショーン・ビーン似のルーク・ブレイシー。
彼が追う犯罪集団のリーダーに脇役として要所要所で良い作品に出演しているエドガー・ラミレスが配されており、オリジナル版同様「ここから次世代のスターを輩出しよう!!」という意気込みが感じられたものの、肝心の内容が微妙すぎて2人のブレイクには繋がらなかった模様。

そもそも犯人の思想が痛過ぎて、人が奪った物を自然に還すとか言っておきながら、その過程でゴミをばら撒いたり自然を破壊しているのだから本末転倒。
その辺りテメェの正義が矛盾している事にも気付かないエコテロリストどもを批判したかったのかもしれませんが、悪役がただのバカでは面白い映画になるはずもない。

主人公にしたって犯行を止める気があるのか無いのかハッキリせず、『パーフェクト・ストーム』なオチも脱力必至。
こんな事したら懲戒免職ものだろww。

唐突に出てくる伝説の日本人も環境保護を訴え捕鯨を阻止しようとしたら追突されて乗ってる船ごと沈んで死んだとか遠回しに日本をディスっていて苦笑い。

CGに頼らず撮影された絶壁でのスキーや地面ギリギリを滑空するウィングスーツなど『クレイジージャーニー』に出てきそうなクレイジーな奴等のエクストリームシーンは見応えありですが、映画としての出来はチープ過ぎて何の印象も残らなかった。