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『ブリッツ』(2011年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Blitz
製作: 2011年 イギリス
時間: 97分
音楽: アイラン・エシュケリ
出演 ジェイソン・ステイサム(ブラント)
    パディ・コンシダイン(ナッシュ)
    エイダン・ギレンワイス(ブリッツ)
    ザウエ・アシュトン(フォールズ)

あらすじ

ロンドン市警の荒くれ刑事ブラントは長年、街に蔓延る犯罪者たちを叩きのめしてきた。
そんなある時、ロンドン市内で警官を標的にした連続殺人事件が発生。
「ブリッツ」と名乗る犯人はタブロイド紙の記者に自分の記事を書かせ警察を挑発、その魔のはブラントの友人にまで及ぼうとしていた…

予告映像

感想

セガール作品と同じで毎度代わり映えしない内容に最近はレンタルする気すら起きないステイサム主演作『ブリッツ』が「午後ロー」で放送されたので観る。

物語は頭のイカれたチンピラが警官を次々と闇討ちし、その情報をマスコミにリークしてセンセーショナルに報道させるという劇場型犯罪系作品なのだが、ぶっちゃけこの内容をステイサム主演でやる必要あったのだろうか?。
禿げ頭で厳つい表情を浮かべる主人公は如何にもジェイソン・ステイサムといった感じなのだが、誰もが期待するであろう「悪党の集会に乗り込んで全員叩きのめして手掛かりを聞き出す」といったアクションシーンは皆無で拍子抜けもいいところ。
新境地を開拓しようとしたのかもしれないが、であるならまず役作りから始めるべきではないのか?。

早々に正体を明かす犯人にしても動機を含め何の捻りもないわ、キレ者という割にそう思える描写がないわで全然魅力を感じない。
何時ものステイサムなら瞬殺して終わるレベルのチンピラなのに、そんな相手に振り回された挙句カタルシスの欠片もない強引な幕引きで唐突に終わってガッカリ。
大切な人を殺された婦警の姉ちゃんも犯人に復讐するのかと思ったら、薬中になってそのままフェードアウトとかいくらなんでも酷過ぎるだろ!!。

ボーン・アルティメイタム』のウォータールー駅で射殺される記者を演じたパディ・コンシダインや、『ダークナイトライジング』の冒頭でペインに殺されるCIA捜査官役のエイダン・ギレン、そしてブレイク前のルーク・エヴァンズが端役で出ていたのは面白かったけど、ステイサム作品らしい爽快感も無ければ、知能犯とそれを追う刑事の手に汗握る駆け引きといったサスペンス要素も無く、どこを目指して作ったのか最後まで分からない作品でした。