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『メカニック:ワールド・ミッション』(2016年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Mechanic: Resurrection
時間: 99分
製作: 2016年 アメリ
監督: デニス・ガンゼル
脚本 フィリップ・シェルビー トニー・マーシャル
出演 
ジェイソン・ステイサム(アーサー・ビショップ)
    トミー・リー・ジョーンズ(マックス・アダムス)
    ミシェル・ヨー(メイ)
    サム・ヘイゼルダ(インクレイン

あらすじ

殺し屋稼業から足を洗い、平穏に暮らしていたビショップ。しかし、そんな彼の前に、幼い頃に共に暗殺者として育て上げられ、ビショップを裏切っていった兄弟子クレインが現れ、世界を裏で操るフィクサーでもある武器商人の暗殺を依頼してくる。最初はその依頼を断ったビショップだがったが、クレインに人質を取られ、やむなく再び暗殺を遂行することになるが…。

告映像

感想

チャールズ・ブロンソン主演の同名作をジェイソン・ステイサム主演でリメイクした『メカニック』(2011年)の続編にしてクソダサ邦題が冴え渡る『メカニック:ワールド・ミッション』を鑑賞。

冒頭シークエンスからリオデジャネイロでのロケ費用をケチってチープなセットと違和感だらけの合成でお茶を濁し、プロの殺し屋が2時間ドラマの犯人みたく相手を付き飛ばしたはずみで意図せず殺してしまったかと思えば、その直後に助けた綺麗なねーちゃんとちゃっかり恋仲になるなどクソ映画臭が半端ない。

しかし主人公が暗殺家業にカムバックしてからは雰囲気がガラッと変わり、ミッションインポッシブルな仕事を手際よくこなし、黒幕の裏をかきながら人質の救出に向かうステイサム版『96時間』に大化け。
格闘シーンやガンアクションも似たり寄ったりな作品が多い中、頭一つ抜きん出た魅力を放っており、元飛込競技の選手であるステイサムの美しいフォームを盛り込むなどファンサービスもバッチリ。
ジェシカ・アルバミシェル・ヨーなど異様に豪華な共演者も見所の1つなのですが、取り分けトミー・リー・ジョーンズが『沈黙の戦艦』のストラニクスを彷彿とさせる尖がった武器商人を嬉々として演じているのが面白かった。

インテリアやオーディオに拘りを持つ主人公のカメラがNikon Dfだったり、クレイジージャーニーでお馴染みの奇界遺産「ブルガリア共産党本部」が登場するなど個人的に嬉しい小ネタが満載で観ていて楽しい作品でした。