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『メカニック』(2011) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE MECHANIC
製作: 2011年 アメリ
時間: 93分
監督: サイモン・ウェスト 
脚本: リチャード・ウェンク 、ルイス・ジョン・カリーノ
音楽: マーク・アイシャム 
出演: ジェイソン・ステイサム(アーサー・ビショップ)
    ベン・フォスター(スティーブ・マッケンナ)
    ドナルド・サザーランド(ハリー・マッケンナ)
    トニー・ゴールドウィン(ディーン・サンダーソン)
    ジェームズ・ローガン(ホルヘ)
    ミニ・アンデン(サラ)
    ジェフ・チェイス(-)
    クリスタ・キャンベル(-)

あらすじ

ターゲットを自然死に見せ掛け暗殺する超一流の殺し屋アーサー(ジェイソン・ステイサム)の元に組織を裏切った恩人ハリー(ドナルド・サザーランド)を暗殺するよう命令が下る。
とまどいつつも任務を完璧に遂行するアーサーだったが、真実を知らないハリーの息子スティーブ(ベン・フォスター)に父の仇を討つため殺しのテクニックを伝授して欲しいと頼まれてしまう。
 
自分のした事への罪悪感からかその申し出を受けたアーサーはティーブに迎え殺しのノウハウを叩き込んでいく。
だがその事を快く思わない組織は2人を抹殺すべく密かに動き始めていた…。

予告映像

感想

コン・エアー』や『トゥーム・レイダー』などアクション描写に定評のあるサイモン・ウェスト監督がチャールズ・ブロンソン主演で製作された1972年の同名映画をリメイク。
厳つい顔して携帯掛けりゃ皆一緒のジェイソン・ステイサムが何時も通りの歪み無い役作りで凄腕の殺し屋役に挑んでいます。
 
流石はアンジェリーナ・ジョリーに二丁銃撃たせまくったサイモン・ウェストだけあってアクション描写は一級品!!。
スピーディーなカメラワークと、小気味良いカット割りで見せる銃撃戦は一見の価値あり!!。
 
その反面ストーリーや人物描写などはツッコミ所が多く、
主人公は自然死に見せ掛け相手を殺すプロ中のプロという設定なのに、バーで出会った美女とよろしくヤったり、プレゼント贈ったりと軽率な行動が目立つ。
これではチワワ好きのガチホモヒットマンと同じで同業者に簡単に殺られてしまうのではないか?。
「こいつプロだな!!」
と思える様なシーンも殆ど無く某『トランスポーター』よろしく三流感丸出しなのだ。
 
「黒幕に嵌められ自らの手で殺してしまった恩師の息子を弟子として育てるのだが、やがて父の仇が主人公だと気付き…」
といった一癖あるストーリーも、どう決着付けるのかと思いきや結局はステイサムの1人勝ちで唖然。
 
あそこは素直に殺されて助手席に詫びのメッセージとか置いてあって弟子が自分のした事を後悔するみたいな結末なら納得出来たのに「お前はもう死んでいる」ってな感じで返り討ちにしちゃうもんだから何を伝えたかったのかサッパリ解らん。
 
これはアレか?。
天国で親子ともども仲良くやれよって事なのかい?。
 
資金的な問題か黒幕の所にカチコミに行くクライマックスも、有象無象のボディーガードをセガールばりに瞬殺してしまうもんだから実に物足りない。
スタッフ的にも演者的にもアクションが出来るメンバーを集めたのだから、もっとガッツリと魅せる銃撃戦をやって欲しかった…。