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『キラー・エリート』(2011年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: KILLER ELITE
製作: 2011年 オーストラリア/アメリ
時間: 117分
原作: ラヌルフ・ファインズ
監督: ゲイリー・マッケンドリー  
脚本: マット・シェリング
音楽: ジョニー・クリメック 、ラインホルト・ハイル  
出演: ジェイソン・ステイサム(ダニー・ブライス
    クライヴ・オーウェン(スパイク・ローガン)
    ロバート・デ・ニーロ(ハンター)
    ドミニク・パーセル(デイヴィス)
    エイデン・ヤング(マイアー)
    イヴォンヌ・ストラホフスキー(アン・フレーザー)

あらすじ

 汚れ仕事に嫌気がさし殺し屋稼業から身を引いたダニー(ジェイソン・ステイサム)の下に、殺しの依頼が舞い込む。
報酬は600万ドルと捕えられたかつての相棒ハンター(ロバート・デ・ニーロ)の命。
友人を助ける為その依頼を受けるダニーだったが、標的は世界最強と謳われるSAS(英国特殊部隊)の元隊員達だった…。

予告映像

感想

 元SAS隊員が書いた小説を原作としているらしく、冒頭でノンフィクションを高らかに宣言しているが、どー観たって尾ひれはひれが付いている事は明らか。
 
役作りをしない事で有名(笑)なジェイソン・ステイサムが何時も通りグラサンを掛けるが露わになった頭皮は隠そうとせずしかめっ面で凄腕の殺し屋を演じます。
そんなステイサムの相棒を偉大な演技派俳優でありながら割と出演作は選ばないロバート・デ・ニーロが担当するという半ば嫌がらせとも思える組み合わせが実に面白い。
とは言ってもロバート・デ・ニーロは終盤まで囚われの身なので実際ステイサムとチームを組んで仕事をするのはエイデン・ヤングとドミニク・パーセルだったりする。
 
そんなステイサム御一行様に、ある部族の首長が殺された息子の復讐として実行犯であるSASの元隊員3人の殺害を依頼する。
しかも「自白を録画した上、事故死を装え」というオマケ付き。
ここは腕の見せ所と非常に面倒くさい手段でテキパキ任務をこなす面々。
 
だが元SAS隊員で組織された「フェザーメン」と呼ばれる組織が同僚達の死に不信を抱き独自に捜査を始めたからさぁ~大変。
クライヴ・オーウェン演じる執念深い指揮官とステイサムの「狙う者」と「追う者」の戦いが展開して行きます。
 
怒涛の格闘シーンやら、CG無しの体当たりアクションやら、昔堅気な映像は地味に熱くて面白い。
が、展開自体も昔堅気な為、新鮮さは皆無と言って良い。
サクサクっと話が進む為、2時間近い本編中に退屈する事はないが、あるあるストーリーで最後まで突っ走る為、観終わった後に何か特別な感情を抱くという事もありません。
 
しかしこの作品、エンディングで「彼らの行方を知る者はいない」的なダメ押し文章を入れるなど、何かと「実話アピール」をしているが、こんな映画映画した内容でそれはちょっと説得力がないと思うぞ…。