旧いまここにあるもの

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金ローで放送された『思い出のマーニー』を観た。

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ジブリ最後の長編アニメ『思い出のマーニー』が地上波初放送されたので観る。
予告などからは「遂にジブリが百合アニメに手を出したか!!」と思ったのですが、蓋を開けてみれば優しいホラー映画(謎)で違う意味でビックリしました。

ぜんそく持ちの捻くれ系ヒロイン・アンナが夏の間だけ空気の綺麗な親戚の家にやってきたら、湖畔に佇む綺麗な屋敷で美しい少女・マーニーと出会い逢瀬を重ねていくんだけど、実は彼女にはある秘密があって…という話。

最初は確かに百合百合しいんだけど、途中から雲行きが怪しくなってきて「これ『シャッターアイランド』パターンじゃね?」とか思ったら、スピリチュアルな種明かしを経て最後は優しい世界でハッピーエンド。
ぶっちゃけもの凄く地味な話で『世にも奇妙な物語』なんかと良い勝負なのですが、キャラクターの細かな日常芝居や、アンナの瞳の色に触れる伏線など全体的に丁寧に作られていて好印象。
タレントキャストに関しても聞くに堪えない下手糞は居らず、むしろ皆素朴で良い演技をしていたと思います。

難点があるとすれば主役2人のキャラが致命的に弱く、オカン気質溢れる地元女子の圧倒的存在感に喰われていた事くらいでしょうか?(苦笑)。
眼鏡っ子な妹のお願いを聞いて雨の夜に友達探しを手伝ってくれるイケメンお兄ちゃんなど、サブキャラの方が魅力的で個人的にそちらをもう少し弄って欲しかったです。