旧いまここにあるもの

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日曜ドラマ デスノート 最終話を観た。

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ラストを大きく変えてくると思ったら意外と原作まんまだった『デスノート』最終話。
細かな部分を除けばシチュエーションはほぼ同じで肩透かしを食らいました。

遂にライトvsメロの最終決戦が始まる訳ですが、チームキラの密会現場が既にバレていて大爆笑。
つうか、ここでの会話を集音マイクで盗聴すれば、それでキラ事件解決できたんじゃね?。

メロの魔の手かチームキラに迫り、ミサは車に轢かれ掛け、魅上は愛車のブレーキオイルが抜かれるのですが、後者のリアルに殺しに来てる感に比べ前者の緊張感のなさは失笑物。
どう考えたって距離ありすぎだし、座っていた椅子が跳ね飛ばされるくらいのアクションを見せてくれよって感じ。

んで当のライトも仲間に忠告した舌の根も渇かぬ内に変な人形が置かれた見るからに怪しいトラックにのこのこ近付いて廃材の下敷きになり掛けるという無駄シークエンスが続く。
みなさんのおかげでした』の「水落オープン」もビックリな「ここにトラップありますよ」シチュエーションに飛び込んでいくライトは「神ではなく芸人を目指しているのでは?」と本気で思ってしまった。
(ついでにミサとライトが襲われた現場が同じ緑山スタジオでまた笑う)

これまでの密会場所が使えなくなりミサが新たに手配したのがメイド喫茶(というか完全にイメクラ)という極寒展開はいい加減にして欲しい。
最終回にこういうの要らんのですよ…(;一_一)

実はメロに乗っ取られた演技をして裏で共闘していたニア。
日村も実はLが送り込んだスパイであった事が判明しキラに対する連合軍がここに完成。

魅上にノートの複製を作らせニアを騙そうとしたら、裏の裏をかかれて本物のノートごと偽物とすり替えられるという失態を犯すライトですが、あの手順間違えると燃える引き出しの作り方を魅上に教えてやれば良かったのにね。
そもそもノートの切れ端を常に肌身離さず持っておいて、ここぞという時はそれを使うなど、やりようは他に幾らでもあったろ?。

ベラベラと自白したライトが夜神父の遺言を信じ控えていた対策室の面々に包囲されるのだが、Lとの殴り合いの時といい、どうしてその場に盗聴器や隠しカメラが仕掛けられていると仮定して行動しないのか?。
きちんとやってればまだ言い逃れできたのに、ホント「慢心、ダメ、絶対!!」である。

ところで、ここの窪田ライト。
「思い通り!!」「まだ笑うな」「まつだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」など、かなりアニメ版(宮野真守くん)を意識してましたよね?。
声質も似てるし、世代的にリアルタイム視聴してたのかな?。

全てを白状し世界の矛盾を突き付けるライト。
Lは「正義は必ず勝つ」と言いましたが、私はライトの「勝った者が正義なんだよ」という言葉の方が説得力があって好きです。
だって世界の警察を気取る戦勝国が戦時中に行った数々の民間人大虐殺は今もって国際法廷で裁かれてないじゃないですか?。
私はライトだってあのままやり切っていれば正義になっていたと本気で思いますし、逆に「正義は必ず勝つ」という短絡的な思想の方がかえって怖い。
というかチンピラを殺しておきながらその裁きを受けないニア=メロにライトをとやかく言う資格はないでしょ(苦笑)。

ここでふと思ったのですが、原作を含めライトは「自分がキラである」事を世界に宣言し信者に自分を守らせるべきでしたね。
キラを認める国家だって存在した訳ですし、そうすれば神格化され一個人や日本の警察が手出しする事なんて出来なかったでしょう。

原作の松田は度々キラ肯定発言をしておきながら最後に手の平返しして興醒めでしたが、ドラマ版は「それでも撃ちたくない」というスタンスで良かったです。
魅上も最後までキラを信奉できて幸福だったのではないか?。
ミサに関しては完全に「要らない子」扱いで、どうして彼女を使わなかったのか謎。
対策室の面々を殺す事に異を唱えた段階で、ライトはもう見限っていたのだろうか?。
 
原作の無様極まりないラストと違い、魅上が放った炎に焼かれるライト。
ここでジャンプ史上に残る名悪役・志々雄真実先輩を見習い「時代がお前を選んだだけだ!!」とニアたちに吠え、高笑いしながら炎の中に消えて行ったら格好良かったのですが…(爆)。

でもまぁ死神の目の取り引きを持ち掛けたり最後までキラである事に執着したライトは突き抜けていて好きです。
最後は原作みたくリュークが手を下すと思ったら、「おせぇよ」と言って焼け死ぬのをただ見てるというのも傍観者っぽくてGOOD。

全てが解決しLの墓前で「ライトがキラじゃなかったパターン」のビデオレターが再生されるのは洒落ていて、Lが最後まで物語に関わっている感じがして好印象。
「このビデオが流れる可能性は0.1%もないでしょうけどね」とハリウッド映画的なオチも付いてちゃんちゃん。
前評判の悪さからすれば、よくここまでやり切ったって感じで、ツッコミどころを含め全11話楽しく観させて頂きました。
 
んで「終わったぁ~」と油断したところに『デスノート 2016』の特報。
原作の続きでデスノートが6冊あったり真第二のキラが現れるそうですが、映画とドラマどっちのキャスティングでやるんですかね?。
映像は映画版だったけどそっちだとニアとメロ出てないし、それじゃ原作の続きにはならない気が…(汗)。