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2013年秋アニメ新番あれこれ(『コッペリオン』・『ログ・ホライズン』・『ゴールデンタイム』・『夜桜四重奏』・『ワルキューレ ロマンツェ』・『ガンダムビルドファイターズ』)

秋の新番組もようやく折り返し地点でしょうか?。
新番組が多いと思ったらMXのアニメ枠は『まどマギ』『ペルソナ4』『アイマス』『ラブライブ』『ガルパン』など再放送に差し替えられていたりして思ったより楽そう。
ちなみに以下の作品以外にも『メガネブ』と『ぎんぎつね』をチェックしたのですが、ちょっと合わなかったです。
前者は美男子がひたすらバカをやるギャグ作品。後者は『夏目友人帳』と思いきや『琴浦さん』でした(苦笑)。
 
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原発事故で人が住めなくなった首都東京を舞台に遺伝子操作された少女たちが生存者の救出に奔走する姿を描く『コッペリオン』
3年ほど前にもアニメ化企画があったのですが東日本大震災とそれに伴う原発事故によって頓挫、それどころか原作の連載事態打ち切られそうになった曰く付きの作品です。
 
今回満を持してアニメ化となったわけですが内容が内容だけに放送はAT-XBS11限定でUHF局にすらネットされていません。
仕方のない事とは言え劇中の「放射能」「原発事故」「メルトダウン」といったワードも差し替えられ、その結果「どうしてこうなってしまったのか?」という状況説明が酷く曖昧になってしまった。
 
廃墟と化した東京の街並みを制服姿の女子3人が遠足気分で歩く姿がシュール極まりないのだが、強烈な世界観に対して派手なアクションもないまま1話は終了してしまい掴みの話数としては聊かパンチ不足だったかもしれない。
しかしながら制作が『マルドゥック・スクランブル』や『K』を手掛けた新鋭GoHandsとあって映像のクオリティはかなり高く、2話以降の展開に期待したいと思う。
 
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『ログ・ホライズン』は『.hack』や『SAO』よろしく、オンラインゲームの世界に閉じ込められたプレイヤーたちの冒険を描く作品みたい。
第一印象はOPテーマ含め「教育テレビでやる作品っぽくないなぁ~」と思ったのですが上記作品ほど悲愴感がない辺りはNHK向きなのかなぁ?。
 
ただ目新しさがあると聞かれれば、やはり似たようなプロットの作品が多く、1話だけだと特に惹かれる部分がなかったというのが正直な感想。
クオリティ面でもそこまで力を入れているとは思えず、キャラクターデザインも牧歌的すぎて個性に乏しい。
露骨な「萌え」に頼っていないという点では潔いのですが、いまひとつ心に引っ掛かるものがありませんでした
 
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とらドラ!』の原作者・竹宮ゆゆこさんの新作『ゴールデンタイム』も順当にアニメ化。
今期は『ミス・モノクローム』もあるというのに、OP&ED&主演が堀江由衣さんというキング・オブ・スタチャ作品となっております。
 
ラノベ原作の割には主人公が大学生と年齢設定が高く、容姿端麗なのにストーカーまがいの行動が目に付くお嬢様・加賀香子に付き纏われている柳沢光央が主人公…と思いきや、彼とたまたま知り合い香子に一目惚れしてしまう多田万里が主役というのが面白い。
とらドラ!』の大河と竜児も最初は別々の想い人が居ましたし、竹宮さんはこういうパターンが好きなんですかね?。
 
例によって入学初日に美人と知り合いまくるお約束展開を経て、何やら意味有り気な回想シーンで第1話は終了。
それにしても新興宗教臭い名前の「福来大学」とか、唐突に薔薇の花配りだす男子2人とか、オリエンテーション中に大声で喋ったりとか、どう考えたって認可されそうにない際どいサークルなど、なんか変な世界観ですね(;一_一)。
クオリティに関してもお世辞にも高いとは言えず、スタッフの気合いのほどが感じられませんでした。
 
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以前、TBS系列で別スタッフによってアニメ化されたヤスダスズヒトさん原作の『夜桜四重奏(~ヨザクラカルテット~)』の新テレビシリーズ。
キャスティングに関してはそのままですがスタッフはコミック版の特典で展開していたOAD版のメンバーに変更されています。
 
CMで「決してハーレムアニメではございません!!」とハーレム声優の梶くんが言っておりましたが、本作は人間と妖怪が共存する「桜新町」で繰り広げられる群像劇が軸となる至って真面目な物語。
私は原作ファンなので問題なく楽しめましたが、この作品は登場人物がとても多く、それぞれが持つ能力や属する勢力、更に独特な世界観や各種用語などなど、全てを理解するにはそれなりの基礎知識が必要なので一見さんにはハードルが高いかもしれません。

もっとも監督がアニメーター出身のりょーちもさんとあって予想通り気持のよいアクションが展開しており、変にストーリーを追わずとも観ていて楽しい映像に仕上がっていたと思います。
次回への引きも上手かったですし、そういう意味では取っ付き易かったのではないでしょうか?。
 
それにしても当初「原作1巻からリスタートする」とアナウンスされていたのですが、ラストに「りら」が登場するなどどう観ても前TVシリーズOAD以降の原作を基準に映像化してますよね。コレ。
導入話という事もあって第1話はオリジナルエピソードとなっていましたが、この先もアレンジを加えてくるのでしょうか?。
 
原作未完なのでどこまで進めるかも気になるところですが、このスタッフはOAD版で良い仕事をしてくれたのであまり不安はありません。
次回以降も楽しみにしています。
 
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一時期に比べ少なくなったアダルトゲーム原作のテレビアニメの1つ『ワルキューレロマンツェ』
もっとも今期は『WHITE ALBUM2』や『リトルバスターズ』など同系統の作品が盛り沢山ですが…。
 
今は亡きヒース・レジャーが主演の『ROCK YOU!』で描かれた馬上競技「ジョスト」を題材に、それに打ち込む少女たちの姿を描く作品みたい。
アニメーション制作は『IS2』と同じエイトビットですが、ハッキリ言ってこちらの方がクオリティが高いです。
作品のテーマになっているだけあって「ジョスト」のシーンは迫力があり、総作画監督に美少女を動かしたら業界随一の桂憲一郎さんが参加しているため絵柄も終始安定していました。
(何気に原画チームも豪華!)
 
展開は美少女わんさか。でもって若い男は1人だけとお約束のハーレム状態なのですが、エロゲー原作だからと手を抜かずきちんと作られていて個人的には好印象でした。
 
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だけどガンプラがテーマなんでSDガンダムのようなスピンオフ作品と捉えた方が無難でしょうね。
 
監督に『NO.6』(監督)『劇場版 ガンダム00』(副監督)の長崎健司さん。
脚本に『スクライド』『ガンダム00』の黒田洋介さん。
キャラクターデザインに『ガンダムSEED』『ガンダムAGE』で作画監督を担当していた大貫健一さん。
キャラクターデザイン協力に『デュラララ!』『夜桜四重奏』で知られるヤスダスズヒトさん。
とまぁスタッフは割かし身内で固めて来た印象ですね。
ちなみに近々で『ガンダムAGE』やっていただけにキャラクターの頭身や絵柄などはそっくりでした。
 
組み上げたガンプラを機械に読み込ませて戦わせる通称「ガンプラバトル」が世界的に認知された近未来のお話みたいですが、これ完全に昔コミックボンボンで連載されていた『プラモウォーズ』だよね?。
 
さまざまなガンプラが登場する=往年の機体も動くのですが、『プラモウォーズ』みたいな改造された機体が登場しないのは御愛嬌か?。
まぁ説明を求められると饒舌になるオタク気質な主人公がやたらとハイスペックなオリジナル機体を組んでましたが…。
 
ズバリお子様向けな作風だけど、やたらと可愛いお母さんがマリュー・ラミアス(三石琴乃さん)だったり、ギャンに負けるウィングガンダムだったり、ランバ・ラル風の常連さん(なんと声は広瀬正志さん!!)だったりと、セリフを含め随所にガンダムネタ突っ込んで来て解る人間はニヤニヤ出来る仕様。
この辺りは濃い~オタクとして知られる脚本の黒田さんの影響だろうか?。
 
中二病拗らせた変な友人が主人公宅に住み着いて、さて次回からどうなるでしょう?。
メダロット』みたく仲間と一緒に世界大会目指すのかしら?。