スタッフ&キャスト
原題: RED LIGHTS
製作: 2012年 アメリカ/スペイン
時間: 113分
音楽: ビクトル・レイェス
出演: ロバート・デ・ニーロ(サイモン・シルバー)
キリアン・マーフィ(トム・バックリー)
シガーニー・ウィーヴァー(マーガレット・マシスン)
トビー・ジョーンズ(ポール・シャクルトン)
エリザベス・オルセン(サリー・オーウェン)
ジョエリー・リチャードソン(-)
クレイグ・ロバーツ(-)
レオナルド・スバラグリア(-)
アドリアーニ・レノックス(-)
バーン・ゴーマン(-)
出演: ロバート・デ・ニーロ(サイモン・シルバー)
キリアン・マーフィ(トム・バックリー)
シガーニー・ウィーヴァー(マーガレット・マシスン)
トビー・ジョーンズ(ポール・シャクルトン)
エリザベス・オルセン(サリー・オーウェン)
ジョエリー・リチャードソン(-)
クレイグ・ロバーツ(-)
レオナルド・スバラグリア(-)
アドリアーニ・レノックス(-)
バーン・ゴーマン(-)
あらすじ
科学者のマーガレット(シガーニー・ウィーヴァー)と相棒のトム( キリアン・マーフィ)は超常現象の科学的解明を生業としていた。
そんなある日、30年前に引退したはずの超能力者サイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが世間を騒がせる。
トムはサイモンを調べようと進言するのだが、何故かマーガレットは「彼は危険だ」と頑なに拒否する。
業を煮やしたトムは単身サイモン・シルバーに挑むのだが、やがて彼の周りで不可解な出来事が起こり始める…。
予告映像
感想
『タクシードライバー』『ヒート』のロバート・デ・ニーロ、『エイリアン』『アバター』のシガニー・ウィーバー、『28日後…』『インセプション』のキリアン・マーフィといった豪華出演陣による演技合戦も本作の見どころの一つです。
物語は端的に言えば米国版『トリック』。
無論あんなヘンテコな感じではなく、いたって真面目な作風である事は言うまでもありません。
前半はシガニーとキリアンの2人が学者が超能力を科学的に解明しインチキを次々と暴いていくのだが、デ・ニーロが圧倒的な存在感で演じる一世を風靡したサイキッカーがカムバックした辺りから怪しい雰囲気が漂い始めます。
次々と起こる怪現象。病に倒れるシガニー。そして行われる科学的検証実験。
「彼こそ本物の超能力者なのではないか?」
やがて明らかになる驚きの真実とは?。予告映像やポスターを含め挑発的な文言で観客を煽っていますが、想像を越える結末だったかと言われれば…。
伏線と思しきパズルのピースは映画全体に散りばめられているものの、それが最終的に1つにならない。
ミスリードの仕方などは秀逸だと思いますが合点がいかない部分が多すぎる!。
(以下ネタばれを含む為、反転)
何故、トムはサイモンに固執したのか?。
何故、無言電話が掛かって来たのか?。
何故、力を使うと鳥が衝突死するのか?。
何故、ホームレスのおばちゃんにドーンされたのか?。
何故、夢の中?でもう1人のトムは笑ったのか?。
何故、トイレで長々と格闘する必要があったのか?。
トムの「知ってたのか」は何を指すのか?。
サイモンの「どうやったんだ」とはどの現象の事なのか?。
トムが自分と同じような力を持った人を探す為にマーガレットに協力していた事。
そして超能力を否定する反面そういった「世界」があれば植物状態の息子が救われるのにと願うマーガレットに真実を告げる事が出来ないまま死に別れてしまった事を悔やんでいるのも理解できます。
ただそれ以外の部分はセリフの内容が抽象的な事もあってとにかく解り辛い。
全ての怪現象はトム自身の力が原因だったと告白していますが、無意識下で行っていたのか自覚がないような口振り。
普段のトムと、力を使うトムは別人格の様に別れているとすれば、あの夢のシーンも納得いくのですが特に言及はされず。
「今日ですべて報われる」というのは「目に見えない世界」(この場合死後の世界?)がある事をトムは知っており残されたマーガレットの息子の生命維持装置を止める事で彼女の元に送り出したという事だろうか?。
ただ理由はどうあれ「殺す」という行為と、「報われる」という言葉が合致せず違和感を覚える。
一緒に病室にいたはずの助手の娘も次のカットでは消えているのも解らない。
偽る事を止め、自分自身と向き合ったトム。
雨が止みその手にはサイモンに投げ付けたはずのコインが握られている。
そしてエンドロール後、一瞬映る彼の部屋の窓が何を意味していたのか?。
これと言える答えが出せなくて本当に悔しい。
なんか負けた気分だ。
もっとも、そう思わせる事こそが監督の狙いだったのかもしれません。
いろいろと考察出来るので、話の種には持ってこい。
何人かで観て議論すれば盛り上がる事請け合いです。