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『デスプルーフ in グラインドハウス』(2007年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Quentin Tarantino's Death Proof
製作: 2007年 アメリ
時間: 113分
音楽: - 
出演: カート・ラッセルスタントマン・マイク
    ロザリオ・ドーソン(アバナシー)
    ローズ・マッゴーワン(パム)
    シドニー・タミーア・ポワチエ(ジャングル・ジュリア)
    ゾーイ・ベル(ゾーイ)
    マイケル・パークス(アール・マクグロー)
    メアリー・エリザベス・ウィンステッド(リー)
    ヴァネッサ・フェルリト(アーリーン)
    ジョーダン・ラッド(シャナ)
    トレイシー・トムズ(キム)
    マーリー・シェルトン(Dr.ダコタ・ブロック)
    ニッキー・カット(-)
    イーライ・ロス(-)
    クエンティン・タランティーノバーテンダー
    ジェームズ・パークス(エドガー・マクグロー)

あらすじ

スゴ腕スタントマンのマイク(カート・ラッセル)は、愛車“デス・プルーフ”に乗り、美女をナンパしては死のドライブに誘っていた。
ある日マイクは、テネシー州で豪快なスタントライドを楽しむ3人の女性たちに目をつける。
いきなり車をぶつけ、しつこく追い回すマイクにキレたゾーイ(ゾーイ・ベル)たちは、決死の猛反撃に挑む。

予告映像

感想

映画オタクで知られるクエンティン・タランティーノが「グラインドハウス」と呼ばれる低予算のB級映画を2、3本立てで上映する映画館で流される様な作品を意識して作った趣味の映画。
要するに「自分が観たい物が無いなら作ってしまえ」という事である。
 
カート・ラッセル演じる変態スタントマンが車を使って目を付けた美女を次々と殺していくんだけど、毎度毎度そんな都合よく行く訳もなく「やられた分はきっちりやり返す系女子」を怒らせてしまい逆に追い詰められて行くっつう因果応報なお話。
 
『レザボアドッグス』よろしく無意味なガールズトークが本編の半分以上を占めており、いろんな意味でファンには堪らない作品。
傷んだフィルムを再現したノイズや、古めかしいカーチェイスシーンなど、ある種の「様式美」というか「お約束」がふんだんに盛り込まれた作為的に作られた(B級どころではない)C級映画の為、そもそも高い評価を付ける方がナンセンス。
 
★1つだけどタランティーノはそういう物を狙って作ったのだから、ある意味では満点の評価と考えてもらって構わない。
これは昔ながらの映画好きが「あるある」と頷きながら楽しむ一般人完全無視の「解る奴だけ付いて来い!!」映画なのだ。