旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

2013年春のアニメ新番あれこれ(『デート・ア・ライブ』『デビサバ2』『俺妹』『アザゼルさん』『むろみさん』『はたらく魔王さま』『ヤマト』『進撃の巨人』『ニャル子さん』『マジェプリ』)

オリジナルロボットアニメや不朽の名作。
人気ゲームorマンガorラノベ原作に続編タイトルがひしめく怒涛の中盤戦。
ええもう、何が何だか分からなくなってきます。
早速2本ほど録画ミスって別局でフォローしました(汗)。
 
イメージ 1
 
この中で一番面白かったというか、ダークホースだったのは『はたらく魔王さま!』。
Aパートの気合の入りまくった戦闘描写から、社畜になり下がった魔王さまと側近の貧乏な生活っぷりが描かれるBパートのギャップが可笑しくて仕方ない。 
お客様への気配りや飽くなき向上心は、上に立つよりも下で働く方が性に合っていると言わざるを得ません(笑)
フライヤーが壊れて残りの魔力を使おうか悩んだり、職位アップして心の底から喜んだり、「カツドゥン」など現代語が堪能でない時の語尾なんかに爆笑。
ラノベというと似た様な設定が蔓延しておりますが、可愛い女性キャラ沢山出して点数稼ぎせずとも面白い物語は作れるんですね。
 
同じく異世界からやって来た勇者(美少女)と遭遇してピンチな魔王さまの今後が楽しみです。
 
イメージ 2
 
そして今期はオリジナルのロボットアニメが三本も始まる事で話題ですが、その内の2作品が放送済み。
 
マジェスティックプリンス』は『ガンダムSEED』や『蒼穹のファフナー』の平井久司さんが久しぶりにキャラデザを担当。
最近は『ヒロイックエイジ』や『ラインバレル』など残念な作品が多かったので期待していなかったのですが普通に面白かったです。
 
キャラクター造形や崩し目な作画で好き嫌い別れそうですが、撤退戦だった筈が最新鋭機の活躍によって戦況が一変する展開はやはり燃えます。
5機のロボットというのは近年のガンダムシリーズを彷彿とさせますが、5人の主人公(残念ファイブ)が男女混合というのは新鮮で、『忘国のアキト』などを手掛けている「オレンジ」制作のCGパートはとても気持ち良かった。
あとは無常矜侍っぽいインベーダーの正体なんかを含め、どこまでストーリーを盛り上げる事が出来るかですが…。
 
ガルガンティア』は『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』の村田和也監督×『まどマギ』・『サイコパス』の虚淵玄さん×マンガ家の鳴子ハナハルさんによるオリジナルロボットアニメという事で非常に注目度の高い作品ですが、そんな前評判に恥じない出来だったと思います。
マジェスティックプリンス』同様Aパートは謎の敵と人類の戦いがCG主体で描かれ、Bパートでは手描き作画で謎の惑星に漂着した主人公とそこに住む人々のファーストコンタクトが描かれる。
遥か未来、外宇宙に旅立った人類の末裔である主人公が母艦のワープに巻き込まれ辿り着いた先が人類発祥の地(地球)だったというサプライズを持って第1話は終了するのですが、引きがとても上手く「次回以降も観たい!!」と思わせるお手本の様な導入回でした。
 
イメージ 3
 
続編物では『アザゼルさん』と『二ャル子さん』はギャグアニメとして相変わらずぶっ飛んでますね。
前者は相変わらずの下ネタとゴア表現(笑)だし、後者は別作品からの引用やパロディネタ満載で中の人繋がりで『ささみさん@がんばらない』ネタ入れて来たのは流石だなと。
 
 『むろみさん』は『アザゼルさん』の流れで観たのですがテンションの高さ、そして主人公が水島大宙くんで人魚がヒロインという事で『瀬戸の花嫁』を思い出しました。
15分だし切らずに継続試聴してみようと思います。
 
イメージ 4
 
監督の降板で暗礁に乗り上げた実写版を余所に始まったアニメ版『進撃の巨人』。
監督の荒木さんや音楽の澤野さん(今回もBGMが凄く良い!!)、主演の梶裕貴くんなど、『ギルティクラウン』とほぼ同一メンバーですが脚本は別の人なんであんなにダレないと思いたい。

原作者の諌山創さんが『マブラヴ オルタネイティヴ』から着想を得ているだけあって1話は100年の平和というぬるま湯に浸かり切った人類が再び絶望と直面する展開でとにかく救いがない。
全編丸々アバンと言った感じで本格的な戦闘シーンはまだなく、巨人による一方的な蹂躙シーンによって幕を下ろします。
 
放送コードなどいろいろあると思いますが、直接描写しない事で逆にその先を想像させる演出が冴え渡っており、グロさを抑えつつ主人公と母の別離などドラマ部分を確り盛り上げていまし、あの独特の絵柄も上手くアニメに落とし込んでいたと思います。
 
不安な点があるとすれば原作が未完という点で、最終回をどう処理するかが最大の難所でしょうね…。