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『崖っぷちの男』(2011年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: MAN ON A LEDGE
製作: 2011年 アメリ
時間: 102分
監督: アスガー・レス 
脚本: パブロ・F・フェニベス
音楽: ヘンリー・ジャックマン 
出演: サム・ワーシントンニック・キャシディ
    エリザベス・バンクス(リディア・マーサー)
    ジェイミー・ベル(ジョーイ・キャシディ)
    アンソニー・マッキー(マイク・アッカーマン)
    エドワード・バーンズ(ジャック・ドハーティ)
    タイタス・ウェリヴァー(ダンテ・マーカス)
    ジェネシス・ロドリゲス(アンジー
    キーラ・セジウィック(スージー・モラレス)
    エド・ハリス(デイヴィッド・イングランダー)
    ウィリアム・サドラー(-)

あらすじ

ニューヨークの一角、老舗のホテルで男(サム・ワーシントン)が投身自殺を図ろうとする事件が発生。
周囲に次々と野次馬が集まる中、彼は女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を交渉人に指名する。
やがてこの男が元ニューヨーク市警の警察官であり、無罪を主張しながら30億円のダイヤモンド強盗の罪で投獄されていた事が判明する…。

予告映像

感想

ゴーリキーさんみたく際立った実績がある訳でも演技力が高い訳でもないのに大作に立て続けに抜擢されたサム・ワーシントン主演作『崖っぷちの男』を観る。
タイトルは邦題感丸出しだが、この微妙に時代錯誤で的を外した感じが作品のイメージとマッチしていて良かったりする。
 
物語はサム・ワーシントン演じるダイヤ泥棒の濡れ衣を着せられた元刑事が民衆の注目を集める中、無実を証明してみせる一発逆転劇。
「起死回生のショータイム」
とは、これまた上手いキャッチコピーだ。
ちなみに全体の雰囲気としては『交渉人』と『フォーンブース』と『オーシャンズ11』を足して二で割った感じである。
 
自殺をほのめかし劇場型犯罪的に聴衆を刺激する主人公の行動の裏で同時進行するもう一つの計画。
「こんな事を特殊技能も持たない素人が簡単にやってのけてイイのか?」
と思わずにはいられないが、そこまで深刻な映画ではないので目を瞑ろう。
オチもかなり強引なのだが全体のスピーディーな展開と、ご都合主義的なノリでなんとなく許容出来てしまう。
 
何気に出演者も豪華で、
『ジャンパー』のジェイミー・ベル。『ハート・ロッカー』のアンソニー・マッキー。『15ミニッツ』のエドワード・バーンズベン・アフレック作品の常連タイタス・ウェリヴァー。『ダイ・ハード2』のウィリアム・サドラー。そして名優エド・ハリス
などなど見知った顔が揃い踏み。
 
本編は102分と短いながら適度なスリルとサスペンス。
そして後味の良い結末で小粒ながら纏まりは非常に良い。
高層ビルの縁という限定された空間から広がりを見せる終盤のアクションまで演出面も小気味よく、思いがけない拾い物でした。