旧いまここにあるもの

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金曜プレステージで放送された『SP 野望篇』を観る。

 
あくまでTVシリーズの完結編という位置付けらしい『SP』の劇場版が2夜連続放送されるので観る。
今夜は前編に当たる「野望篇」。
 
初っ端から素人目にも怪しいと解る場違いなスーツ姿の男が晴れた日に傘を持って主人公たちが警護する式典にのこのこ登場。
未来視のSPECを持つ(笑)岡田SPによって爆弾テロを企てている事を見抜かれ怒涛の追跡劇がスタート。
 
人混みを掻き分けて逃げる犯人を、車の上をもんどりうちながら岡田SPが追うのだが、
「普通に路上走った方が早くね?」
と思わずにはいられない。
 
そして、選曲のチョイスがどう考えたって可笑しいあんちゃんの運転する合成臭丸出しのトラックの荷台で格闘を展開。
地下鉄に飛び込んでギリギリの所で犯人を確保するまでが手に汗2ギル(えっ?)導入部である。
 
堤真一さん演じる岡田SPの上司がクーデター的な事を目論む中、それに加担する議員役で香川照之さん登場。
何時も通り自己陶酔気味な悪い男を演じているのだが、いい加減見飽きたと思うのは私だけか?。
実力のある俳優さんなんだからもっと違うタイプのキャラクターを振ってあげればいいのにマンネリ化が酷いね。
 
そして公安などが彼らの動向を探っていたりする描写を申し訳程度に挟みつつ物語は一応のクライマックスへ突入。
北朝鮮がミサイルを発射したという何ともタイムリーな状況で急遽、岡田SP御一行様が平成ガメラシリーズでお馴染みの螢雪次朗さん演じる官房長官(実はツンデレなだけで良いおっちゃん)の護衛任務に就く事になり、そこでクーデターを企てる連中のシンパが襲撃を仕掛けて来て戦いを繰り広げる事になるのですが、これがまた何とも温い!!。
 
住宅地で20分以上ドタバタしてるのに人っ子一人現れないとはどういう事か?。
銃だって何発も発砲しているのだから少なくとも誰かが通報するだろう?。
ああ。あれか?。犯人一味の中に人払いの結界を張れるSPECホルダーが居たって事か?。
 
更に攻める気のないゆるぅ~い刺客と来たらハッキリ言って給料泥棒である。
暗殺教室』の生徒たちにも劣る殺る気のなさで、人払いの結界(笑)を張っているからと言って、のんびりし過ぎで緊迫感皆無。
プロらしさを微塵も感じないチープな立ち振舞いには本当に愕然とする。
そういう部分の積み重ねが大事だと制作者は何故解らない?。
(つうか演出がヘタクソ過ぎ!)
 
加えてSP組も銃やナイフで攻撃され警護対象にも生命の危機が迫っているのに発砲しないとか、では何時撃つのだろうか?。
その辺り現実の規定がどうなっているのか解らんが、それなら東京マルイのガスガンでも持ってた方がよっぽど使える。
牽制にもなるし、顔面撃ちゃ悶絶必至ですよ。
(注意・ゴーグルを付けていない相手を撃ってはいけません)。
 
仕舞には岡田SPが爆弾を警棒で撃ち返したり、ボウガンを高速回避するなど、正直開いた口がふさがらない。
発砲・爆発・官房長官の襲撃。
それだけの事があったにも関わらず国会議事堂周辺は閑散としていて日本の警察無能過ぎww。
 
SPEC能力で狙撃者を感知した岡田SPが何故か「撃てよぉぉぉぉぉぉ」と叫んだりして最後まで意味不明でした。
こんな場所でそんな不信な行動取ったらお巡りさんに連行されるよ?。
 
もともと「ツッコミ入れてやろう」という気持ち満々で観たのですが予想以上に作りが粗くてビックリしました。
もうちょっいちゃんとしていると思ったんですがねぇ…。
これは明日放送の「革命篇」も楽しみだ。